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西大和学園高校オープンスクールに行ってきた。

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西大和学園高校オープンスクールに行ってきた。

娘は中学2年生。受験を考えるには早い年頃だけど、仲良しの子育て先輩から「中3は何かと忙しい。オープンスクールは中2の時に行けるだけ行っとけ」とアドバイスしてもらったので、まずは娘が「私立で1番行きたい高校」と公言している西大和学園高校に偵察など。

我が家は大阪府で暮らしていていて娘は公立高校への進学を希望しているものの、流石に公立1本で受験するほどの度胸はない。滑り止め私立を受ける必要がある。

西大和学園高校は関西では屈指の進学校。

私が現役の頃には無かった学校だけど、あれよあれよという間にのし上がってきて、東大、京大をはじめとする難関大学の合格者をワンサカ送り出している。

大阪府で暮らしていると、公立高校を志望する中学生は公立高校と府内私立高校を受験することが定番だけど、娘が通っている馬渕教室では公立高校、府内私立高校、隣接する私立難関高校(北なら洛南、南なら西大和)の3校を受験するのが定番になっている。

現在の娘の成績で私立滑り止めを選ぶ場合、府内の私立高校では四天王寺高等学校が順当な感じなのだけど、娘は「女子校は嫌だ。特に四天王寺は制服がダサイから嫌だ。どうせ行くなら西大和学園高校へ行きたい」と希望している。

西大和学園高校……やたら凄い高校なのは認めるけれど、今の娘の成績では受験出来るかどうかは微妙なライン。

……とは言うものの、我が家は娘の幼少期から娘の希望を尊重するスタンスなので「とりあえず行ってみるか!」ってことでオープンスクールに申し込んでみた。

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西大和学園高校オープンスクール

西大和学園正門

西大和学園正門

これは西大和学園高校に限った事ではないけれど、昨今のオープンスクールってヤツはウェブ申し込みが主流になっている。(もちろん電話じゃ駄目って訳じゃない)

オープンスクールの日程を確認して申し込み。夏休み前あたりからチェックすることをオススメしたい。

子どもが興味を持っている学校のHPは定期的にチェックした方が良い。学校によってはメールマガジンがあったり、会員登録しておけば定期的にオープンスクールや入説明会の情報を送ってくれる。

オープンスクールの時間割

西大和学園高校のオープンスクールに申し込むとリターンメールが送られてくる。内容はこんな感じ。

白蓮 娘子 様

以下の通り、参加証をお送りいたします。
当日受付ではこの画面を印刷したものをご持参いただくなどして、
出席番号とクラスを把握したうえでご参加ください。

――――【参加証】――――
受験生氏名:白蓮 娘子 さん
実施日時:8月28日(土) 13:00~
受付開始:12:40
クラス:A組
出席番号:00
持ち物:筆記用具、上履き
ーーーーーーーーーーーーー

【当日のスケジュール】
集合 13:00 (当日の案内に従って各教室へ着席してください)
1時間目 学園長による学校説明 13:00~13:40
2時間目 体験授業 13:50~14:30
解散

【新型コロナウイルス感染症拡大防止策について】
新型コロナウイルスの感染や、感染者との濃厚接触の疑いがなく、発熱や咳などの諸 症状がないことをご確認の上、ご参加ください。
当日は、マスク着用の上、入場時の検温と手指消毒にご協力ください。

感染症拡大防止に努めながらの実施となりますが、皆様方におかれましても、十分に お気をつけください。ご来場を心よりお待ちしております。

西大和学園高校 入試担当

当日、娘は制服着用。私は女性が言うところの「綺麗めファッション」で参加。「綺麗めファッション」と言うと、なんだか取り澄ました感じがするけれど、要するに「子どもの授業参観に着て行っても恥ずかしくない格好」ってイメージ。

持参した荷物はこんな感じ
  • A4書類の入るカバン
  • 筆記用具
  • レジ袋(自分がはいた靴を入れる用)
  • スリッパ
  • 飲み物(水分補給用)

西大和学園高校の場合、靴を入れる用のビニール袋は用意されていたけれど、学校によってスタイルが違うかも知れないので、オープンスクールに参加する際ははいてきた靴を入れる用のレジ袋を持っていった方が良い気がする。

子どもは筆記用具と上靴を持ってくるように指示されていた。

コロナ禍でなければ大規模開催されるのかも知れないけれど、少人数制で校内見学等はなく、静かな雰囲気の中で行われた。

西大和学園校舎

西大和学園校舎

視聴覚室(講堂?)的な場所に集合し、スタート時間まで映像鑑賞。西大和学園高校を紹介したテレビ放送を流していた。

今回は関西ローカル系ニュース番組の1コーナーの映像が流されていたけれど、西大和学園高校はテレビ東京『THE名門校 日本全国すごい学校名鑑』等、様々な番組で取り上げられているので、映像ストックは色々あると推察する。

1時間目は西大和学園高校の学園長直々の学校説明。

西大和学園高校の学園長、岡田清弘先生は『THE名門校 日本全国すごい学校名鑑』でも見たことがあったけれど、テレビで見たそのままの雰囲気。

まず圧倒されたのは「話が超絶上手い」ってこと。

「頭の良い人の喋り方だなぁ」と感心したし、何より「この人、仕事大好き人間なんだな」てことが分かった。

「学校説明なてん聞いていて眠たくなるんだろうなぁ」と覚悟して行ったのだけど、話が上手なので眠たくなる暇はまったくなかった。学園長の喋ること、喋ること。

学園長の口から聞かきされるに西大和学園高校の生活はとにかく楽しそうで、娘の心をガッチリキャッチ。実際、親の私も「こんな学校で高校生活を過ごせたら楽しいだろうなぁ」と思ってしまった。

だけど、本気で西大和学園高校高校の受験を考えている人の知りたい事は「西大和学園高校の生活ってどんな感じなのかな?」って事だけじゃない。その辺もガッチリ抑えていたのは流石だった。

  • 中学入学組と高校受験組の学力差について。
  • 「西大和学園高校って学費がお高いんでしょ?」問題。
  • そもそも、うちは滑り止めとして検討しているだけだし…

公立高校受験の併願校として西大和学園高校高校を考えている人の場合、このあたりの問題が気になるところだと思うし、私自身が知りたかったことでもある。

学園長はその辺りのことについても詳しく説明してくれた。

中学入学組と高校受験組の学力差

進学校の場合「○○大学○人合格」を売りにしている学校が多いけれど、中高一貫校と高校受験組が混在している高校の場合「難関大学に合格したのは、もしかして中学受験組ばかりではないの?」という問題が発生する。

大阪府高校受験界で噂に上がりがちなのが四天王寺高等学校。

四天王寺高等学校は「女子で医学部目指すなら四天王寺高等学校へ」みたいな風潮さえある高校だけど、実績を上げているの多くは中学入学組。高校受験組の実績は「そこまで実績を上げていない」と言われている。

さらに言うなら「四天王寺高等学校の大学実績は中学受験組だけ説」については四天王寺高等学校も否定していない。

西大和学園高校の場合、学園長自身が中学受験組と高校受験組の学力差を認めている。

「小学校卒業してから3年間みっちりと西大和学園高校の方式で教育を受けてきた子達と、その辺の公立中学校でふんわりやってきた有象無象の子の学力が同じな訳ないでしょ?」ってスタンス。(もちろん言葉は選んでいるので、こんな言い方じゃない)

実際、西大和学園中学と公立中学の学習量の差は歴然としていて授業の進度が全然違う。特に英語はヤバイ。

西大和学園高校では高校受験組も中学受験に追いつくカリキュラムで鍛え上げていきます(ドヤァァァァァ)

…これが西大和学園高校の考え方。

中学受験と高校受験組は「違うもの」として同じクラスにすることはないし、カリキュラムも違っている。(具体的な方法については書くと長くなるので割愛します)

そして合同で行う特別なカリキュラムなどを通じて、中学受験組と高校受験を競わせつつ互いを高め合う…と言うスタンス。

実際、疑似国連の国際コンテストで中学受験と高校受験の生徒がコンビを組んで賞を貰った…って例が紹介されていた。

授業料について

学園長は「私達の高校を併願校として考えている方が多いのは承知しています」とこのと。

そこで出してくる授業料&諸経費。ぶっちゃけ高い。

3年間で260万円程度の目算になっていたけど、海外へのホームステイや海外等の研修費は別料金なので「300万円でも足りないのでは?」って印象。

その点、公立高校はリーズナブル。公立高校は安くて良いよね…みたいなところから、西大和学園高校の攻撃がはじまる。

……でもね。公立高校の生徒さんは予備校に通ってる訳ですよ!

公立高校の費用と予備校の平均的な授業料をプラスして「実のところ私立入ってもトータル金額は変わりません(キリッ)」と素晴らしい展開。

ただ学園長が言うところの「私立も公立もトータルとして支払う金額は変わらない説」については異論がある。

大阪府の場合、高校は無償化(年収によって補助金額は変わる)をしているので、私立高校に進学しても授業料そこまでかからないのだけど、府外の私立は無償化の対象外

西大和学園高校は奈良県の学校。大阪府の無償化の対象外なので入学するなら、ガッツリ授業料を払う必要がある。

さら言うなら、公立トップ校に通う子達の中には予備校の奨学生枠や授業料免除制度を利用する子も多いので「なんか知らんけど、予備校のお金はいらんかった」って子は意外と多い。

……なので、学園長が言うところの「私立高校も公立高校もトータル費用は変わりませんよ」と言うのは数字マジック。この辺のところは話半分で聞いた方が良いと思った。

併願校として考えている人へアプローチ

進学実績の具体的な数字を出してくるのは流石。

北野高校、天王寺高校、奈良高校など西大和学園高校を併願校として考えているような本命公立と西大和学園高校の進学実績を並べてくる狡猾さである。

  • 数字見たら分かるよな?
  • 東大、京大に進学したいなら、うちでしょ?
  • 他の高校選ぶとか普通にあり得ないでしょ?

…ってところで攻めてくる。そしてアプローチが超絶上手い。

「ここにいるお子さん達は地元の中学で1番、2番を争っるお子さん達ですよね?だったら、うちに来てください。東大、京大に行きましょうよ。現時点では中学受験組とはレベル差ありますが、そんなの埋めていけますよ。実際、高校入学組もガチガチ実績出してますから!」

西大和学園高校を併願校にするのもエエけど、何なら専願でかかってこいやぁぁぁ!
(こんな下品な言い方ではありません。あくまでもイメージ)

西大和学園圧倒的自信

西大和学園圧倒的自信

圧倒的自信!

「数字出してるところは強いな」と感心させられた。

個人的に面白いと思った考え方

学園長の話は色々面白かったのだけど、個人的に「特に面白いな」と思ったエピソード。

「成績の良い子って、成績良いから医者かな…みたいなノリで医学部目指す風潮がありますが、血を見るのも嫌いだったりする子がいるんですよね。それは医者に向いてない。頭が良い=医学部。じゃないんです」からはじまったエピソードは、なるほど納得。

西大和学園では高校生のうちから東大や京大の研究室と連携したり、生徒を海外のコンテストに送り出したり等、様々な体験をさせることで子どもの可能性を模索して世界に出て行ってもやっていける人材を育成する。

「成績が良い」ってだけでなく、本人の特性だったり、やりたい事に気が付けるような教育をします(ドヤァァァァァ)

……西大和学園高校。お流石です。オープンスクール行っただけでも「娘を通わせてもいいかな」って思っちゃったもの。

さて蛇足だけどオープンスクールに行ってみて感心したことを、もう1つだけ書いておきたい。

保護者にヤンキー1人もいない!

西大和学園高校のオープンスクール。保護者にヤンキーが1人もいない!

娘を普通の公立中学校に通わせている私にとって、これはかなりの衝撃だった。保護者のみなさま、みなさん良識ありそうだった。

黒のアルファード(運転席のハンドルは白に改造)乗ってイオンでウロウロしているような層がいなかったのだ。

ヤンキー家族のイメージ

ヤンキー家族のイメージ

オープンスクールの当日は文化祭の準備中で校内に生徒さんがウロウロしていたのだけど、校内を歩く生徒さんも、オープンスクールに参加しているお子さん達も、みなさん素晴らしく毛並みが良い。

「ヤンキーなんて滅びれば良いんだ!」と思っているヤンキー大嫌いな私にとって、これはなかなかの衝撃だった。頭の良い学校はヤンキーいない…ってところは素晴らしいと思う。

西大和学園高校のアピールポイント

西大和学園高校のオープンスクール。大人が行っても面白いので、選択肢にあるのなら覗いてみることをオススメしたい。学園長の話を聞くだけでも価値があると思う。

学園長は「私達には顧客意識があります。これは公立高校やその辺の私立高校にはないところです」と言っていて、これは首がもげるほど納得した。

学校の先生って「自分は先生だ」って意識が強くて、社会人としての感覚がズレているところが多い。

私は現在、放課後等デイサービスと言う場所でパート勤務しているのだけど、勤務先では「利用者さんは子どもだけでお客様だと思って接してください」と言う方針。放課後等デイサービスの多くは指導員が「先生」と呼ばれることが多いのだけど、勤務先では「先生」と言う言葉は使っていない。

「先生」になると、どうしても顧客意識が低下して、上から「教えてあげる」って姿勢になりがちだけど西大和学園では「顧客意識」を大切にしているとのこと。これはちょっと面白い考え方だと思った。

西大和学園のオープンスクールで学園長が言いたかったことをざっくりまとめるとこんな感じ。

要するにこう言うこと
  • 自分達も保護者の方から高額なお金を貰ってることは承知している。
  • 高い金額を戴いている分、顧客満足度を高めるための努力は惜しまない。
  • 最高の教育を提供して生徒を社会に送り出す準備はある。
  • 中学で1番2番なら四の五の言わず、うち来いやぁぁ!(超重要)

…そりゃあもう自信に満ち溢れていて軽く引くけど、結果を出してるので文句のつけどころがない。

私自身は賢い子じゃなかったのでアレだけど「私も西大和学園に通いたかった」くらいのことは思ってしまった。だって単純に「西大和学園って楽しそう!」って思っちゃたもの。

今回は体験授業のことも書こうかと思ったのだけど、長くなったのでとりあえずここでオシマイ。(気が向いたら体験授業の話だけ書くかも)

親として「西大和学園高校は学費半端ないけど選択肢としてはアリだな…」とは思った。

ただ、今回は初めてのオープンスクールなので娘には色々な学校に触れて納得のいく進路に進んで欲しいと願っている。

娘の進学については100%娘の気持ちを尊重する方針なので、1年後、彼女がどの高校を選ぶかはよく分からないし「そもそも3年生時点で西大和学園を受験出来るだけの学力あるの?」って部分も大きい。

娘の進路模索の旅はまだ始まったばかり。そして次回へ続く(他の学校へも行ってみます)→ 翌年2022年の西大和学園入試説明会の様子はコチラから

↓馬渕教室に関する日記(最新の内容が上になります)

 

 

 

 

 

 

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