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西大和学園の入試説明会に行ってきた話。

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先の土曜日。西大和学園の入試説明会に行ってきた。

西大和学園高等学校は関西屈指のイケイケの進学校。2022年は東大合格者を79人(浪人含)排出していて、東大合格者数だけで言うと全国ランキング4位を記録している。

娘は中学2年生の時に西大和学園のオープンスクールに参加しているので今回は親だけで参加してきた。娘は英検2級の受験と入試説明会の日程が重なっていたし「じゃあ別日で行けば?」と行っても修学旅行だの部活の試合だのがあって都合がつかなかったのだ。

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西大和学園入試説明会

そもそも論として「2回も説明会的なものに行く必要あるの?」って話だけど、昨年は物見遊山的参加していて、西大和学園を公立の併願校として受験するかどうか曖昧だったので、大事なことを聞き逃していた。

だけど今年は違う。娘本人ず「併願校は西大和学園」と言うのだから、気になることや費用についてガッツリと確認してきた。

前年(2021年)との違い

我が家は2021年、2022年と2年続けて西大和学園高等学校の入試説明会なりオープンスクールに参加しているのだけど大筋のところは昨年度とほぼ同じ。

相違点があるとすれば「今までは日本の大学を視点に考えていましたが、海外の大学進学に向けてのプロジェクトが始動しています」ってところ。

事実、今までは西大和学園高等学校から海外の大学に進学する生徒は片手で数えられる程度だったとのこと。

しかし近年は「海外の大学を目指したい」と言う生徒が増えてきたので海外大学の進学を考えている生徒に対するサポート体制を作ったらしい。

はじまったな

はじまったな

ただし「海外の大学進学を後押しする」と言うプロジェクトについては今のところ実績が出ていないので「はじまったな…」ってところだろう。

どこから通ってくる生徒が多いか問題

今回、私達が参加した入試説明会の会場は西宮北口だった。西大和学園の入試説明会は学校以外にも複数会場が設けられている。

たまたま西宮北口の回が日程的に都合が良かったので参加したのだけど、兵庫県の西宮北口近辺から西大和学園へ通うとなるとかなり遠い。

それでも西大和学園は「西宮北口も通学圏内ですよ」と実際の電車のダイヤと合わせて説明をしていた。そして感心したのが生徒達の住んでいる都道府県の分布。

西大和学園は奈良県の学校なので、奈良県の生徒が多いだろうと思いきや…実はまったくそうじゃなかった。

西大和学園生徒の居住地

  • 大阪府→50%
  • 兵庫県→15%
  • 奈良県→15%
  • 寮生 →20%

西大和学園の生徒達の半数は大阪府から通っている。そして奈良県と兵庫県がほぼ同じ割合なのも興味深い。

校長曰く「昔は自転車通学生がそこそこいたのですが最近は自転車で通う生徒が激減したので自転車置場を潰して視聴覚室を建設中です」とのこと。

そして西大和学園は全国各地から…って言うか海外からの入学生もそこそこいるらしく生徒全体の20%は寮生とのこと。

ただし寮は希望者が多過ぎ状態なので、受験する時に「入寮を希望する」って欄が設けられていて、普通の入試と同時に「寮に入れるかどうか選抜」が設定されているらしい。

3年間で必要な費用の話

さて。私立高校に入学するとなると気になるのは費用の問題。「それって、お高いんでしょ?」って話。

2021年度のオープンスクールは「西大和学園は塾や予備校が必要ないので、公立高校に通いながら塾代を捻出するのと変わりないですよ」って説明だった。

ざっくり言うと西大和学園の授業料は3年間で250万円かかる。そして公立高校に通っても、授業料と予備校代をあわせたら250万円かかるので「西大和学園はお高くないですよ」って話。

その言葉に間違いはない。だけど、そこには数字マジックが存在する。

大阪府には「高校無償化」の制度があるので制度を利用すると、多くの家庭は授業料を払わずに私立高校へ進学することが出来るのだけど、それはあくまでも大阪府内の高校だけの話。

府外の高校である西大和学園高等学校の場合、高校無償化の対象外なの覚悟して戴きたい。

私立高校の場合は「寄付金」って物が発生する。

その点について、西大和学園は良心的で「寄付金は必要ありません」って設定。なんだかんだと寄付金を募る大阪桐蔭とは方向性が違っている。

「じゃあ、西大和学園はリーズナブルで良心的なんですね」と思いたいところだけど、それも違う。

西大和学園の場合、意識高い系の活動費(東大ラボ・京大ラボ等)や修学旅行の費用が半端ない。

初年度の諸経費はざっくり28万円。諸経費28万円が3年間…となると84万円が必要になってくる。

そしてさらに言うなら「特別なプログラムで宿泊等をともなう活動の場合、宿泊や移動費は別料金です」とのこと。

別料金を年間10万円と見積もって計算すると年間38万円。3年間で114万円。

……と言うことで3年間で必要な費用を試算してみた結果、こんな数字が導き出された。

西大和学園高等学校。3年間で必要な金額はざっくり364万円必要!

そして「夏休みに語学研修のホームステイプログラムに参加する」と言い出すと3年間で400万くらいは考えておいた方が良いと思う。

この金額を高いと思うかはご家庭によって様々だと思うのだけど、大阪府に在住で「公立高校の滑り止めは西大和学園。落ちたら西大和学園に行くぞ」と考える場合、かなりの覚悟を持って挑んで戴きたい。

ちなみに…私は今から恐怖に震えている。

気になる高入生の大学進学実績

さて。これは西大和学園だけでなく中学入試組と高校入試組がある私立高校の場合「中学入試組と高校入試とでは学力差があるじゃないの?」って話。

これは西大和学園も認めていて「高校入試組は3年間、みっちりと頑張ってもらって3年後には追いつくようにします」と言う姿勢を取っている。

ただし。大学入試実績となると別の話。

西大和学園は2022年に東大合格者を79人排出しているけれど「そのうち何人が高校入試組なんだよ?」って話。

こういうデータは大抵の場合、どこの高校も数字を伏せているけれど、西大和学園はちゃんと開示してくれます。そしてその数字は高校入試で西大和学園を考えている人が想像する数字とは掛け離れていると思う。

高校入試組で成果を上げている生徒はいるけれど、数字で見ると大学入試実績は圧倒的に中学入試組の人達が多い。公開された数字を見て、正直私もビックリした。

「じゃあ、具体的に何人なんだよ?」って話。これは西大和学園的に伏せておきたい数字だと思うので、ブログでも伏せさせて戴きたい。

もし娘が公立高校に落ちて西大和学園に通うことになった場合、お世話になる学校の揚げ足を取るようなことをしていたら気まずいよね…ってことで。

西大和学園の入試説明会では突っ込んだ質問をしても赤裸々に答えてくれるので本気で受験を考えている方は足を運んでモヤモヤをクリアにしておくことをオススメしたい。

公立に落ちて西大和学園に入る子の話

専願で西大和学園を受験するお子さんの場合、西大和学園に惚れ込んでいるのだろうから問題はないと思うのだけど、公立の併願校として受験する…となると「本当にこの学校を併願校にして良いんだろうか?」って不安が生まれてくると思う。

実際、娘もに西大和学園は「私立に行くとしたら西大和学園かな…って思うれけど、本命は公立高校」と考えている。

親からすると「私学は授業料が高いからキツイよね…」ってところもあるれけど「万が一、公立高校に落ちて入学して楽しく過ごせるんだろうか?」ってところが引っ掛かると思う。

実際、併願校として受験した生徒もそこそこ入学している印象を受ける。

こればかりはやってみないと分からないし、それはどの中学生も同じ条件なので「まあ諦めて頑張れ」としか言えないのだけど、入試説明会で配られた冊子(今年の高校1年生の入学式で配られた在校生からのメッセージ集)には「公立落ちたから西大和学園に来ました」って生徒さんのメッセージが掲載されていた。

そこには「公立落ちたから仕方なく入学したけど西大和学園に来て良かった」と言う熱い気持ちがミッシリと綴られていて「この生徒さんは心底学校を楽しんでいるんだな」ってことが伝わってきた。

今回以降の入試説明会でも配られると思うので、保護者の方も目を通して戴きたい。

今後の予定について

西大和学園は今回の入試説明会以降もオープンスクールや相談会等、様々な機会を設けているけれど、我が家的には「オープンスクールは昨年行ったので、もういいかな」と思っている。

12月に模擬入試と相談会があるらしいので、娘に余力があれば模擬入試には行くかも知れない。

……とノリノリで予定を立てているけれど、この計画はあくまでも「娘が今の成績をキープ出来ていたら」って話なので、受験しない(できない)可能性もある。

娘自身は「私立に行くなら西大和学園しか考えられない」と入れ込んでいるけれど、親の私は3年間の費用を試算して震えているところ。馬車馬のように働いて少しでもお金を貯めておきたい。

↓馬渕教室に関する日記(最新の内容が上になります)

 

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