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公立中学校に通う頭の良い子が学校行きたくないと思いがちな件。

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高校受験で「上位の高校を目指している子」と言うと物凄く頭が良くて意欲に満ち溢れていて勉強熱心なお子様…ってイメージを持たれがちだけど実のところそんな事はない。

娘は現在、大阪で1番偏差値の高い北野高校を目指している。(目指しているだけで本当に受験可能かどうかは怪しい)そして大阪の公立高校受験で無双している馬渕教室に通っている。

このブログには娘が馬渕教室に入塾するに至った経緯から現在のことまでを記しているので「うちの子も馬渕教室に通っているのですが…」と同じ境遇にいる保護者の方からメールを戴くことがある。

先日「子どもが学校行きたくない…と言っている」って内容のメールを戴いた。

こちらのメールについては丁寧に返信させて戴いたのだけど、ふと「もしかして同じ状態のお子さんって多いんじゃないの?」と言う気持ちになったので、声を大にして言いたい。

安心したください。娘も定期的に「学校行きたくない」と言ってます。

私は公立中学に通う「頭の良い子」が「学校面白くない」「学校行きたくない」と思ってしまいがちな説を強く主張したい。

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どうして学校に行きたくないのか?

そもそも論として。中学生ってお年頃の子どもは難しい。思春期、反抗期の真っ最中。お子さんによっては厨二病を発症していたりもする。

私自身、中学生の頃は「学校行きたくない」と思っていた。

真面目で陰キャヲタクだった私は完全にイジメの対象だった。仲の良い友達はいたものの、クラスの中では槍玉に上げられることが多くて学校なんて1ミリも楽しくなかった。当時は「不登校」なんて言葉はなくて「病気じゃないのに学校を休む」って発想がなかったため渋々登校していたけれど現代の子どもなら不登校になっていたと思う。

そんな私が「学校って楽しいな!」と思ったのは高校に入ってから。

生憎と私は娘のように頭の良い子ではなかったけれど、当時は裕福な暮らしをしていたので、比較的おっとりした校風の女子校入学した。親友と呼べる友達も出来て薔薇色の高校生活を送ることができた。

真面目な子が馬鹿にされる傾向

地域差があるので断言することは出来ないけれど、公立の小中学校は真面目な子が馬鹿にされる風潮がある。

小学校の頃は明るくておしゃべりが上手でスポーツが出来る…ってことが大正義。勉強が得意な子は「ガリ勉」みたいな扱いで、どうしても下に見られがち。

中学校になるとその傾向に加えて「悪い(不良っぽい)=カッコイイ」みたいな価値観が加わるからたまったものじゃない。真面目な子、勉強が出来る子、大人しい子は下に見られるし、場合によってはイジメの対象になったりもする。

2月の勝者(2)より引用

2月の勝者(2)より引用

娘の場合、私と違って体育会系女子で3年生で引退するまでは部活に励んでいたりもしたので、かつての私ほど居場所が無い…ってことはいようだけど、それでも「真面目に勉強してると陰口言われる」みたいな事は多々あるみたい。

話が合わなくなってくる問題

頭の良い子が「学校行きたくない」となるのは「真面目にしている子が馬鹿にされがち」って事に加えて「自分と話の合う子がいない」ってところも大きい気がする。

例えば…の話。娘の中学校の場合、中学校3年生になっても男女問わず休み時間に「鬼ごっこしようぜ」と校庭に出ていく子がいるとのこと。

娘も小学校の中学年くらいの頃は散々遊びまくっていて、それこそ「公園で暮らしてるの?」くらいの勢いで外で遊んでいたけれど小学校の高学年ともなると自然と公園遊びから遠ざかるようになった。

子どもの成長にとって「遊び」は大切なことだけど彼らはいつしか遊びから卒業していく。

小さい頃は滑り台でもブランコでも永遠に楽しめたはずなのに大人になってやってみるとちょろっと試してみただけで「もういいや」っいて思っちゃうあの感覚は大人になら分かってもらえると思うのだけど、中学生であったとしても流石に「幼稚な遊びもういいかな」って感覚はあるのだ。

もう遊びから卒業してしまった子と、いつまでも小学生レベルで遊んでいる子が心を通わせることは難しい。

何言ってるか分からない

何言ってるか分からない

同級生と話をしていて「なんかだか話が合わないな」って事になってしまうのは当然の流れだと思う。

自分と似た子が沢山いる高校を目指す

人は自分と似たような人が沢山いるコミュニティに属した方が楽しく暮らせるのだと思う。

娘の場合「学校行きたくない」とは言うものの「塾は楽しい」「塾の友達はどの子も話していて楽しいから好き」と言う。

娘にとって塾は自分と似たような子が沢山いて心地良い場所なのだと思う。「自分と似たような人が沢山いるコミュニティに属する」って大事なことだ。

……で。頭の良い子の場合「自分の似たような人がい沢山いるコミュニティ」に所属するための手段として偏差値の高い高校を目指すのはどうだろうか?

「自分のように勉強が好きで一生懸命勉強に取り組む子が沢山いる学校に行けば自然と話が合うんじゃね?」って話。

なので頭が良い(賢い)のに学校に行きたくない病を発症して学校に絶望しているお子さんには出来るだけ早い時期に高校見学に足を運んで戴きたい。

直接足を運べないのであれば、学校紹介等のユーチューブ動画やテレビ番組を観て戴きたい。(我が家はBSテレ東の『The名門校 日本全国すごい学校名鑑』を録画して観ている)

自分が進学する高校でなかったとしても「偏差値の高い高校って、こんなに楽しいことやってるんだ!」と知るだけでも全然違う。

娘は中学2年生時に西大和学園大阪桐蔭に足を運び、3年生になって四天王寺天王寺に行って「楽しそう!ここなら行ってみたい」と好印象を持って帰ってきた。

「高校生活って楽しそう」とか「この高校なら行ってもいいかも」と思える学校があるだけで勉強へのモチベーションが上がる。

そして何よりも「中学校生活はツマラナイけど高校入ったら楽しくやれそうだな」と言う未来への希望があるのと無いのとでは日々の生活が違ってくる。

学校を休ませても良いのかどうか問題

……で。最後に大事なことを書いておきたい。

「子どもが学校へ行きたくない」とか「学校休みたい」と言った時に親はどうするべきなのか?

この問題について正解はないと思う。

「頑張って行きなさいよ」と言うのも「休んじゃっていいよ」と言うのも自己責任でお願いしたい…としか言えないのだけど、私が娘にどう対処したのかを書いておきたい。

うちの場合は…休ませたり、遅刻させてました!

これは子どもの性格にもよるので「休ませるのが正解です」とは言えないのだけど、娘の場合はしっかり話を聞いてやった後、1人で頭を冷やしたら落ち着くタイプだったので「学校に行きたくないなら行かなくても良いよ」とか「じゃあ気持ちを落ち着けてから行くことにする?」みたいな感じで対応した。

昨今はコロナの絡みもあって「発熱したため休みます」作戦が使えないので「胃腸炎で休みます」だの「副鼻腔炎こじらせたので耳鼻科行ってから登校します」だの適当な理由をつけて連絡していた。もしかしたら学校側も薄々、何か感じるところはあってかも知れないけれど、そんなの気にしてたらやっていけない。

そして娘の場合「学校行きたくない」と愚痴った時に「じゃあ休みなさいよ」と言ったところで、自分で頭を冷やした後「まぁ…でも、そんな事で休むのも人としてどうかと思うから行ってくるわ」となる事も多くて、実際に学校を休んだり遅刻したのはほんの数回程度。(今後はまだあるかもだけど)

頭が良い子だからって溌剌と学校に行って勉学に励んでいる…なんて幻想でしかない。しょせんは思春期をこじらせた面倒くさい中学生なのだ。

何かと思うように進まいのは仕方がないと諦めて頑張っていくしかないな…と私も自分自身に言い聞かせている。これを読んでくださっている同志のみなさまの試行錯誤&ご健闘を心から願っています。

↓馬渕教室に関する日記(最新の内容が上になります)

 

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