少し気が早いのだけど毎年の恒例行事と言うことで今年1年間を振り返ってみて、読書総括など。
今年は現在までに読んだ本は66冊。
昨年は65冊なので読書ペースはほぼ同じ。来年は読書以外にやりたい言があるので、ペースダウンすると思う。
今年読んだ本のタイトルはこんな感じ。
2019年度に読んだ本
エリザベスの友達 | 村田喜代子 |
手をつないだまま さくらんぼの館で | 令丈ヒロ子 |
前世は兎 | 吉村萬壱 |
ぼくは朝日 | 朝倉かすみ |
ナイス・エイジ | 鴻池留衣 |
となりの脳世界 | 村田沙耶香 |
介護士K | 久坂部羊 |
ぼくは金になる | 桂望実 |
妻籠め | 佐藤洋二郎 |
光まで5分 | 桜木紫乃 |
平場の月 | 朝倉かすみ |
ガラスの殺意 | 秋吉理香子 |
人喰観音 | 篠たまき |
影を歩く | 小池昌代 |
おもかげ | 浅田次郎 |
箱の中の天皇 | 赤坂真理 |
髪結百花 | 泉ゆたか |
救いの森 | 小林由香 |
姑の遺品整理は、迷惑です | 垣谷美雨 |
お師匠さま、整いました! | 泉ゆたか |
夜の塩 | 山口恵以子 |
あなたがスマホを見ているときスマホもあなたを見ている | 藤原智美 |
飛族 | 村田喜代子 |
おっぱいマンション改修争議 | 原田ひ香 |
さよなら、田中さん | 鈴木るりか |
うつ病九段 | 先崎学 |
ゴルゴダ | 深見真 |
嫌な女 | 桂望実 |
トリニティ | 窪美澄 |
駒音高く | 佐川光晴 |
彼女たちの場合は | 江國香織 |
お坊さんだって悩んでる | 玄侑宗久 |
南極ではたらく | 渡貫淳子 |
初恋さがし | 真梨幸子 |
むらさきのスカートの女 | 今村夏子 |
ミラクルガール相談室 女の子のトリセツ トキメキDays | ミラクル・ガール委員会 |
出会い系サイトで70人と実際に会って | 花田菜々子 |
愛情漂流 | 辻仁成 |
とめどなく囁く | 桐野夏生 |
緋の河 | 桜木紫乃 |
14歳、明日の時間割 | 鈴木るりか |
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び | 大島真寿美 |
愛を振り込む | 蛭田亜紗子 |
うちの子が結婚しないので | 垣谷美雨 |
いるいないみらい | 窪美澄 |
生のみ生のままで | 綿矢りさ |
神様の暇つぶし | 千早茜 |
空と湖水 夭折の画家三橋節子 | 植松三十里 |
水辺のブッダ | ドリアン助川 |
スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八起き篇 | 西原理恵子 |
美しき愚かものたちのタブロー | 原田マハ |
老父よ、帰れ | 久坂部羊 |
ランチ酒 | 原田ひ香 |
ブスの自信の持ち方 | 山崎ナオコーラ |
夏の騎士 | 百田尚樹 |
土に贖う | 河崎秋子 |
火環 八幡炎炎記 完結編 | 村田喜代子 |
三匹の子豚 | 真梨幸子 |
肉弾 | 河崎秋子 |
国語教師 | ユーディト・W・タシュラー |
生命式 | 村田沙耶香 |
イモムシ偏愛記 | 吉野万理子 |
小箱 | 小川洋子 |
マジカルグランマ | 柚木麻子 |
通夜女 | 大山淳子 |
あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ | 副島賢和 |
2019年の読書と言うと、私的には激熱な直木賞選考会が心に残った。
候補者が全員女性って言う私得な展開。しかも推し作家が何人も入っていたのだ。
個人的には朝倉かすみの『平場の月』に直木賞を取って欲しかったけれど、結果は大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』が受賞した。
大島真寿美…嫌いじゃないけど、どうしてあの作品だったのかと選考委員に問いただしたい。
昨今の直木賞は受賞のタイミングが悪過ぎると思う。作家として脂の乗っている時期にあげないと、せっかく箔をつけても活躍出来ないじゃないですか? 大島真寿美のピークは今じゃなかったよな…と。
作家さんがノリノリのタイミングで受賞させてあげて欲しいと思っているのは私だけでないと思うのだけどな。
2019年はハズレ本も多かったけど、夢中になれる作品も多かった。
そして何より推し作家さんの活躍である。特に村田沙耶香と小川洋子。2人も筆が乗ってる感が凄くて、来年以降も期待している。
そして期待している…と言うと河崎秋子も外せない。
『土に贖う』はが予想外に良くて、続けて『肉弾』も読んだけれど、これも良かった。デビュー作の『颶風の王』も素晴らしかったけれど、着実に成長している感じで目が離せない感じ。
ずっと追っている作家さんが頑張ってくれるのも嬉しいし、今まで知らなかった作家さんがグイグイ伸びてくるのもこれまた嬉しい。
その一方で仕事が雑になったと感じる作家さんもいた。
真梨幸子と桜木紫乃はここ数年追っているけど「最近、仕事が雑になっていませんか?」と思ってしまう作品ばかりだった。人気者になるって言うのも大変なのだと思う。
2019年は例年になくエッセイや小説以外の作品を沢山読んだ気がするけれど、この傾向は来年も継続しそうな気がする。私は本の中でも小説が1番好きだけど、小説は読む側にもエネルギーがいるので、疲れている時にはちょっと重い。
2020年は小説よりも重くないけど面白い(良質な)エッセイとの出会いを期待したい。
心残りは『流転の海』に手を付けることが出来なかった…ってこと。
昨年末に「流転の海が完結したのでイッキ読みしたい」と書いているのに、読まないまま終わってしまった。……とは言うものの私にとって読書は趣味であって仕事ではないので、気負い過ぎるのもどうかと思うので、来年以降、気が向いたら手を付けたいと思う。
今年はそこそこ満足出来る読書が出来たので、来年も良い本との出会いに期待したい。
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