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嫌な女 桂望実 光文社文庫

『嫌な女』は作品を読んでから知ったのだけど、ドラマ化と映画化された作品とのこと。

私は全く知らなかったのだけど、もしかしたらそこそこ話題になっていた作品なんだろうか?

対照的な性格の女性が登場するダブル主人公方式で、物語がどんどん進んでいくタイプの作品なので、映像化しやすいかな…とは思った。

ただ、個人的には正直イマイチだったので、今回はあまり良い感想を書けそうにない。

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嫌な女

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ザックリとこんな内容
  • 女性2人のダブル主人公方式。(実際の主人公で語り手は弁護士の徹子)
  • 初対面の相手でも自分の虜にしてしまう夏子。真面目な弁護士、徹子は対照的な性格。徹子はいつも夏子の尻拭いをするポジション。
  • 長編小説だが、夏子の起こした事件(結婚詐欺等)を積み重ねていくので、連作短編に近いかも。
  • 2人の女性の半生を描く。

感想

『照的な二人の女性の人生を鮮やかに描き出し、豊かな感動をよぶ傑作長編』とのキャッチコピーに惹かれ、旅行のお供に選んだのだけど「豊かな感動」と言うのは言い過ぎじゃないかと思った。

桂望実の書く作品の良いところは、何と言っても「読みやすさ」にあると思う。アッサリした文章で、ストレス無くサクサク読める。

桂望実の書く作品の悪いところは、何と言っても「浅い」ってところにあると思う。やりたい事は分からなくないけど、登場人物の気持ちに添う事が出来ないのが残念だ。

連作短編っぽく、いくつかの小さなエピソードを繋いで1つの話を作り上げている分、1つ1つの話はどうしても浅くなってしまう。

しかも、どの話も「夏子が人を騙したり、酷いことをしたりして、徹子がその尻拭いをする」と言うパターンなので、3つ目のエピソードで「また同じことの繰り返しか…」と飽きてしまった。

ただ、夏子にしても徹子にしても「分かる~。そんなタイプの人っているよね~」って感じで描かれているので、全く面白くないか言われると、そうでもない。ちなみに私は完全に要領の悪い徹子タイプの人間だ。

普通なら徹子を応援しつつ、徹子の気持ちに入り込んで読めたと思うのだけど、毎回同じのこと繰り返しで、登場人物達の成長が見えなかったため入るこむ事が出来なかった。

桂望実の作品を読むのはこれで4冊目だけど、どれもこれも「痒い所に手が届かない」ようなもどかしさがある。

全く面白くなかった…とまではいかないだけに、なんだか色々と惜しくて残念な1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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