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うつ病九段 先崎学 文藝春秋

『うつ病九段』の作者、先崎学は作家ではなくプロ棋士。

私は将棋の趣味はないけれど、夫が将棋好きなのと、大好きな漫画『3月のライオン』の監修している棋士…と言うことで、先崎学のことは以前から知っていた。

先崎学がうつ病で休業していたことも、復活したこともなんとなく知っていたけれど、うつ病で闘病していた時のことを1冊にまとめたとのことで、手にとってみた。

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うつ病九段

ザックリとこんな内容
  • プロ棋士、先崎学の書いた闘病記。
  • 先崎学曰く「うつ病回復末期の“患者”がリハビリを兼ねて綴った」とのこと。
  • うつ病発症から回復までの日々を赤裸々に綴っている。

感想

『うつ病九段』の感想をひとことだけ書くとすると「先崎さん、うつ病が回復して良かったですね。お兄さんがお医者さんで良かったですね」これに尽きる。

うつ病になってしまったことはお気の毒だけど、お兄さんがその道の専門家でなければ、もっと大変だったんじゃないかな…と思うのは私だけではないと思う。

最近はうつ病をテーマにしたエッセイや漫画が沢山発売されているけれど、そう言った作品に触れるたびに「うつ病って大変だな…」と思う訳だけど『うつ病九段』に書かれている闘病の記録からも、うつ病の大変さは充分伝わってくる。

作品の後半では、うつ病云々…の話だけでなく、中学生時代に受けたイジメについても書かれていて、その部分を読むと先崎学がどうしてこの『うつ病九段』を書くに至ったのか、そのベースが理解出来る気がする。

私は今まで知らなかったのだけど、先崎学はボランティア活動にも積極的に関わっているようだ。その中の一説を少し紹介したい。

国籍、性別、肉体的なことから一切公平なゲーム、それが将棋だ。私は、その将棋のプロであることに誇りを持って生きてきた。

(中略)

兄の言葉を借りるまでもなく、差別的な偏見はなくならない。ただし、まるごと空洞化することはできると思う。

それには、皆が堂々と生きることである。まともに生きれば良い。まともに生きている人間を馬鹿にする奴はまともではない。馬鹿である。

『うつ病九段』には「うつ病の闘病記」と言うだけでなく、先崎学と言う人間が内に秘めていた思いや願いが詰まっている。

将棋ファンだけでなく、悩める若者が読んでもいいんじゃないかな…なんて事を思ったりした。

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