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彼女たちの場合は 江國香織 集英社

江國香織の新刊が面白いとの評判を聞いて久しぶりに手を出してみた。

あらかじめお断りしておくけれど、私にとって江國香織は苦手な作家

「じゃあ、読まなきゃいいのでは?」って話なのだけど「村上春樹のファンって訳じゃないけど、村上春樹の新刊出たらとりあえず読む」くらいのノリで、つい手にとってしまうのだ。

今回読んだ『彼女たちの場合は』は、江國香織が好きとか嫌いとかって言うような問題ではなかった。

読んでみての感想は「もっと若い頃に読みたかった」の一言に尽きる。

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彼女たちの場合は

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ザックリとこんな内容
  • 物語の舞台はアメリカ。主人公は2人の少女。
  • ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那(14歳)と逸佳(17歳)は「これは家出ではないので心配しないでね」と書き置きを残して旅に出る
  • 17歳の逸佳は不登校の末、日本の高校を自主退学してアメリカに来た。
  • 14歳の礼那は父の仕事の都合でアメリカ暮らしをしている。
  • 2人の少女のロードムービー。

感想

私は自分自身が女性なので女性作家さんの作品が好きだし、自分を投影出来る女性が主人公の話が大好きだ。

2人の少女のロードムービーだなんて、設定だけでワクワクしちゃう。

たけどそれは私が少女の頃だったら…の話。娘を育てる母になった私は少女達のロードムービーを楽しむことが出来ない人間になってしまったらしい。

我ながらツマラナイ大人になったものだとガッカリだけど、こればかりは仕方がない。

私はアメリカの事情に詳しくないので分からないのだけど、17歳と14歳の女の子がヒッチハイク等でアメリカを縦断する旅に出るなんて危険じゃないんだろうか?

この物語の主人公が少年だったら、ここまでモヤモヤしなかったと思う。だけど、女性は男性以上に「身を守る」と言うことに対してリスクがあるのに、その辺のことをすっ飛ばしているのかどうにもこうにも。

途中、知り合った男の子に連れ込まれそうになる場面はあるものの、おおむね平和な旅だった。

2人の少女達が親のクレジットカードを持って家出をした時、警察官が「クレジットカードを止めると言う方法もありますよ」と助言していたけれど、クレジットカードを止めるでもなく「良い経験になるだろう」的に放置しちゃう親ってどうなんだろう?

情勢も価値観も違う国の物語なので「間違っていると思う。ムキーッ」とは言えないものの、自分の娘だったら…と想像すると発狂ものだ。

そんな私にも「仲良しの女の子同志で旅をする」のが楽しいってことは理解出来る。楽しくない訳がないよね。旅は人を成長させるし、価値観がゴロリと変わったりもする。

17歳の逸佳は日本の社会や学校に馴染めずアメリカに来た…と言う設定なので、現状打破のためにも旅は必要だったと思う。だけど、それ以上に「親のクレジットカード頼みの旅」ってところに、モヤっとしてしまった。

江國香織は既婚者だけど、子どもがいないのでその辺の感覚が子どものままなのかな…って気がした。

なんだかんだと文句ばかり書いてしまっているけれど、私が現役の中高生の時に読んでいたらきっとハマったと思う。

仲良しの従姉妹と大人抜きでの2人旅。知らない場所と知らない人達。圧倒的な自由。10代の少女にとって、魅力的なことがギュウギュウに詰め込まれているのだもの。

……旅は良いよ。旅は。

「だけど旅に出るなら、親の力をアテにせず自分の力で行けよな」と思ってしまうのは、私が頭の堅いオバサンだからだと思う。

私は楽しめなかったけれど、ハマってしまう人は多いような気がする。どうせなら私も30年前にこの作品と出会いたかったな…と思った。

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白い木蓮の花の下で
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