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妻籠め 佐藤洋二郎 小学館

壮大で高尚な雰囲気小説だった。

佐藤洋二郎は初挑戦の作家さん。

図書館で表紙を見て気に入ったので、予備知識無しでジャケ借りした。寂しげな顔立ちの若い女性。しかも着ているのはシンプルな白のシャツ。不幸の匂いが立ち上る表紙に一目惚れした。

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妻籠め

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雰囲気だけは最高だったのだけど、正直言って私はイマイチ楽しめなかった。なので手抜きして解説はアマゾンさんから引用させて戴きます。

少年の頃に足を怪我し、父を亡くし母親の手で育てられたわたしは、母に気兼ねする内向的な性格になっていた。そして、親しかった友人の自死と、恩師とも言える神父の失踪。若き日の二つの喪失を抱えて生きるわたしの前に現れたのが、教え子である女子大生の真琴だった。心ざわめくわたしは、真琴に勧められるままに山陰の神社を巡る旅に出ることになった。それが、二つの喪失に関しての謎を解き明かすことになるとは――。波風の立たないように静かに暮らしていたわたしに、大きな転機が訪れる。

アマゾンより引用

感想

導入部は悪くなかったと思う。

主人公は大学で講師をしている男性。中世哲学を教えている。ちょっとしたトラウマ持ちで、実際に会ったら相当面倒くさいタイプだと思う。だけど私、そのノリは嫌いじゃない。

「人間とは何か?」「神と人間との関わり」なんて文学の中では普遍的なテーマなのに、昨今は骨太で陰気な小説が少なくなっているので、むしろドンと来やがれだ。

  • 子どもの頃の足の怪我
  • 信じていた神父の出奔
  • 親友の自殺

主人公はずっとこの3つの事を引っ張っていて、この作品は主人公がずっと引っ張っていた事を解決するところゴールとして進んでいく。

そして、その先導者となるのが表紙に描かれた、主人公の教え子の真琴って訳だ。

途中までは淡々とした筆使いで良い感じで進んでいく。

なのに途中から「あれっ? なんか軽くないか?」「これってエンタメ小説だった?」と言う安っぽい展開に突入。ラストのオチに至っては「あ。うん…せやな」としか言えなかった。

雰囲気は悪くない。だけど雰囲気だけだった。

大人のための壮大で高尚な雰囲気小説だと思う。雰囲気を味わいたい方は是非、手にとって戴きたい。

ただし、雰囲気小説なら梨木香歩の方が好みかな…とも思った。

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