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2024年読書総括。

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2024年も残すところあと僅か。毎年の恒例行事と言うことで今年1年間を振り返ってみて、読書総括など。

今年は現在までに感想を書いた本は62冊。昨年は63冊感想をアップしているので読書量は、ほぼ同じ。年々、感想を書いた本は減っているけど、そこのところは気にしない。

……と言うのも。仕事に役立つ系の本などは読んでも感想を書かないことが多く、今年は何だかんだと専門系の本を読んでいたけれど、そちらについては気の向いたものだけ感想を書いた。

今年もアマゾンAudibleは大活躍だった。家事やウォーキングのお供にAudibleは手離せない。加入した頃は1000円だった気がするけれど、今では月額1500円。それでも確実に元を取れている。

Audibleを知るまでは「本は読むものでしょ? 固定された声で聞くなんてアリなのか?」って思っていたけど、今では読書好きなのに老眼で本を読むペースが落ちている人すべてにオススメしたい。

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2024年度に読んだ本

法廷遊戯 五十嵐律人 
ヨモツイクサ 知念実希人
店長がバカすぎて 早見和真
新!店長がバカすぎて 早見和真
後悔病棟 垣谷美雨
六人の嘘つきな大学生 浅倉秋成
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見じゅん
爆弾 呉勝浩
黄色い家 川上未映子
八月の御所グラウンド 万城目学
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 丸山正樹
じい散歩 藤野千夜
方舟 夕木春央
京大中年 菅広文
板上に咲く
 – MUNAKATA: Beyond Van Gogh
原田マハ
じい散歩 妻の反乱 藤野千夜
ラブカは静かに弓を持つ 安壇美緒
近畿地方のある場所について 背筋
成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈
女官 明治宮中出仕の記 山川三千子
アリアドネの声 井上 真偽
師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常 杉本昌隆 
変な家 雨穴
歌われなかった海賊へ  逢坂冬馬
今日も小原台で叫んでいます
残されたジャングル、防衛大学校
ぱやぱやくん
リラの花咲くけものみち  藤岡 陽子
お姫様は「幕末・明治」をどう生きたのか 河合敦
成瀬は信じた道をいく 宮島未奈
悪い夏 染井為人
渇水 河林満
スピノザの診察室 夏川草介
俺たちの箱根駅伝 池井戸潤
かたばみ 木内昇
俺ではない炎上 浅倉秋成
夏物語 川上未映子
感覚過敏の僕が感じる世界 加藤路瑛
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 石田嘉代
迷彩色の男 安藤ホセ
よろこびの歌 宮下奈都
江戸の少食思想に学ぶ
水野南北『修身録』解題
若井朝彦
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 汐見夏衛
アルプス席の母 早見和真
奏鳴曲 北里と鷗外 海堂尊
おいしいごはんが食べられますように 高瀬隼子
リカバリー・カバヒコ 青山美智子
芸能界 染井為人
青い壺 有吉佐和子
ザ・ロイヤルファミリー 早見和真
ともぐい 河崎秋子
神に愛されていた 木爾チレン
あの子とQ 万城目学
存在のすべてを 塩田武士
聡太のいる時代 朝日新聞将棋取材班 
イノセント・デイズ 早見和真
蒼のファンファーレ 古内一絵
八月の母 早見和真
二人一組になってください 木爾チレン
母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩
-196℃のゆりかご 藤ノ木 優
ここはすべての夜明けまえ 間宮改衣
赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王
地獄の底で見たものは 桂望実

今年知った作家さん2人

2023年は昨年に引き続き意識して未知の作家さんの作品を読むよう心掛けていた。

そして2023年のワタシ的ナンバー1の推し作家…と言うか追いかけていた作家さんは早見和真だった。今年のはじめに『店長がバカすぎて』にハマって次々と他の作品を追いかけていった。

早見和真は良く悪くも物語を作るのが上手な人で、どの作品もイッキに読ませる力があって「パワーこそ力」みたいな勢いを感じる。

ただ、どこか「ちょっと惜しい」感じがあるし特定の地域に対して「いやいや…そこまでディスらんでもいいのでは?」みたいな感じの悪い描き方をする人なので手放しで好きになれないのだけど、来年度以降も注目していきたい。

おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した高瀬隼子にも注目したい。高瀬隼子については芥川賞受賞作しか読めていないのだけど『おいしいごはんが食べられますように』が良過ぎだった。

あの視点で作品が書けるのであれば今後もきっと面白い作品を書いてくれるのだろうとめちゃくちゃ期待している。

家族で成瀬にハマる

2024年に楽しかった読書と言えば『成瀬は天下を取りにいく』を家族で読んだこと。

私は基本的に家族に本を勧めないスタンスでいるけれど「これは娘(夫)が読んでもハマる」と確信を持てる時は勧めることがある。『成瀬は天下を取りにいく』は娘も夫も好きだろうと勧めてみたところ、まんまとハマってくれた。

家族で『成瀬は天下を取りにいく』について話が出来たのは面白かったし、娘は娘なりに、夫は夫なりに感想があって、それぞれに読むポイントが違っていたのが良かった。

成瀬は天下を取りにいく』は続編『成瀬は信じた道をいく』も読んだし、こちらもそこそこ面白かったものの、これ以上のシリーズ化はもういいかな…って気持ち。

我が家的に盛り上がった『成瀬は天下を取りにいく』は本屋大賞を受賞。滋賀県では聖地巡りなどを展開して盛り上がっていたようで、書店業界を元気にしてくれるような良い盛り上がり方をしたなぁ~と振り返ってみても感慨深い。

有吉佐和子再発見

今年はちょっとした再発見があった。書店で有吉佐和子の『青い壺』が平積みにされているのを見て「そう言えば、この本って読んだけど話を覚えていないな」と再読してみたところ、べら棒に面白かったのだ。

私は有吉佐和子ヲタクを名乗っても良いくらいに有吉佐和子が好きで、作品はほぼすべて読んでいると思うのだけど、有吉佐和子作品の中で唯一面白くなかったと思っていたのが『青い壺』だったのだ。

『青い壺』を読んだ当時、私はまだ学生だったので作品を味わい尽くすことが出来なかったため「面白くないな」と思ってしまっただけだったみたい。

52歳になった今になって読むとめちゃくちゃ面白いじゃないか!

昭和が舞台の古い作品なのに今読んでもちっとも古くないのだ。素晴らしい文学作品は時代を越えて通用するのだ…ってことを改めて思い知らされた。

そして『青い壺』についてNHKのTV取材を受けたことは『白い木蓮の花の下で』にとっても、私や家族にとっても良い思い出となった。

個人的ナンバーワン

2023年に読んだ本の中で圧倒的に特に良かったのは木爾チレン『神に愛されていた』だった。私にとって2024年度に読んだ本の中でベスト1に輝く作品だ。

正直ノリはラノベ的だし、大人の小説として読むのであれば詰めが甘いことも否定しない。だけど私の心に刺さってしまったのだから仕方がない。好きなるって、そういうことだ。

読書をしてこんな気持になるのは何年ぶりかのことだったので自分でも動揺してしまった。本を読んで心がザワザワするするのは中山可穂がノリノリで書いていた頃以来のことかも知れない。

しばらく木爾チレンから目が離せない。

来年以降の読書

読書には波があって、毎年「もう世の中には私の好みに合う本なんて無いんだ…何を読んでも面白くない」って時期がある。

その一方で「どうしてこんな素晴らしい作家さんを今まで知らなかったんだろう? 神様…私とこの本を出会わせてくれてありがとう」みたいな出会いがあったりする。

2024年を振り返ってみると、ボジョレーヌーボー的に言うなら「近年稀にみる大当たりの年。心震える読書体験が出来た」って感じ。

来年も良い読書が出来るといいな…ってことで、今年の読書総括を締めさせて戴く。

読んだ本の年度別リスト(読書総括)こちら
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本の話
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