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板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh 原田マハ Audible

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『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』はAmazonAudibleで発表された小説。今後、紙の本として発売される可能性はあるけれど、現時点(2024年2月)ではAudibleでしか楽しむことができない。

『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』は棟方志功とその妻の物語で絵画鑑賞が好きな人、そもそも原田マハの方向性が好きな人なら楽しめると思う。

そう言えば芥川賞受賞作の『ハンチバック』もAudible版が先駆けて公開されていた。小説の世界も変わってきたなぁ…と改めて感じさせられる。

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板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh

ザックリとこんな内容
  • 版画で世界に打って出た、日本が誇るアーティスト棟方志功とその妻チヤの物語。
  • 「ワぁ、ゴッホになるッ!」と1924年、画家への憧れを胸に青森から上京した棟方志功は絵を教えてくれる師もおらず、材料を買うお金もなく、帝展に出品するも落選続きの日々を送っていた。
  • やがて棟方志功は木版画こそが自分にとっての革命の引き金になると信じ、油絵をやめ版画に注力するようになる。

感想

棟方志功の版画作品って日本人の大人なら絵画や芸術に興味が無い人でも目にしたことがあると思う。複製品が飾られていたりもするし、何なら教科書にもあったようよ思う。

私自身は棟方志功の作品は好きも嫌いもないけれど、彼の作品はひと目見て「棟方志功だ!」と分かる。そして棟方志功の作品は他の誰にも似ていない独自の世界観があるなるな…と認識している。

…とは言うものの。棟方志功がどんな人生を送ったかは全く知らなかった。

画家とか小説家の伝記的な読み物って、たいてい主人公は自由人で妻は酷い目にあう…ってパターンなのだけど『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』に限ってはそのパターンと違っていて、妻のチヤは棟方志功の才能を信じていて夫としても愛していたし、棟方志功も妻のチヤを大切にしていたようだ。

棟方志功夫妻の頑張りは読んでいて気持ちが良かったし、素直に応援したくなってしまった。芸術家って人としてクズみたいな人が多いので、どうしてもそんな目で見てしまいがちだけど、こんな夫婦もいるのだなぁ。

そして『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』のおがけで、棟方志功の作品を調べてみたりもしたし、また機会があれば美術館などに作品を観に行きたいと思った。

Audibleファーストでの発売なので紙の本派の人はすぐに読めないと思うのだけど、素直に気持ちの良い作品なので万人にオススメできる。気になる方は是非!

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