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書評

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長崎乱楽坂 吉田修一 新潮文庫

舞台は昭和後期の長崎。ヤクザの家に生まれた少年の成長物語。 吉田修一は、かなり入魂して書いたんじゃないかなぁ……と容易に...

初恋温泉 吉田修一 集英社

色々な温泉を舞台にした短編集。作品ごとに違う温泉が登場する。 『初恋温泉』という表題に相応しく、恋愛とか夫婦愛がテーマに...

最後の息子 吉田修一 文藝春秋

ネタとしては面白かったのだが「ハマりどころ」を外してしまったらしい。 表題作はゲイの切ない恋を描いていて、たぶん、胸キュ...

パークライフ 吉田修一 文藝春秋

題名を見た瞬間「ホームレスの人のお話だ」と思ってしまった。 パークライフ=公園生活=家がなくて公園暮らし …だと思った訳...

つむじ風食堂と僕 吉田篤弘 ちくまプリマー新書

聡明な12歳の少年リツと大人達が『つむじ風食堂』で仕事についての話をするという設定で書かれた連作短編。 仕事とはどういう...

フィンガーボウルの話のつづき 吉田篤弘 新潮文庫

読み終えた後、スモークサーモンの入ったサンドイッチが食べたくなってしまった。 作中にそんな食べ物は出てこないのだけど、な...

四方田犬彦の引っ越し人生 四方田犬彦 交通新聞社

「引っ越し」をテーマにしたエッセイ集。 四方田犬彦は映画評論家。生まれてから17回引っ越したとのことで、引っ越した土地の...

出口のない海 横山秀夫 講談社文庫

『半落ち』を読んだ時に、胡散臭いものを感じ、拒否感のようなものを覚えてしまったのだけど「もしかしたら、それは私の錯覚なの...

半落ち 横山秀夫 講談社文庫

『半落ち』は「泣けるミステリー」みたいな評判だったように思うのだけど、泣けるどころか軽くムカついた。 本を読んで「こんち...

酒肴酒 吉田健一 光文社文庫

この作品とは、直接的には関係の無い話だが、作者の吉田健一は吉田首相の息子さんらしい。 外国の文化に造詣が深い人だなぁ……...

本当のような話 吉田健一 講談社文芸文庫

なんだか恐ろしく退屈な小説だった。 戦後の有閑マダム(しかも未亡人)がヒロインの小説だったのだが、いちいち感動が薄いと言...

少女地獄 夢野久作 角川文庫

妖しくも、淫靡な世界……というよりも、けだるく陰鬱な世界…といった印象を受けた。 夢野久作って作家さんは「その道の人」か...

夏の庭 湯本香樹実 文藝春秋

湯本香樹実って「年寄」を書くのが劇的に上手い。そして年寄と子供の関係も素敵だ。 『夏の庭』『ポプラの秋』『西日の秋』は年...

ポプラの秋 湯本香樹実 新潮文庫

ひとことで言うと「10代で読んでおきたかった作品」といった感じ。 よく出来た作品だとは思ったが私には「ぬるい」としか思え...

ハドソン河の夕日 弓透子 邑書林

『ハドソン河の夕日』は表題作他2編からなる短篇集。表題作は芥川賞候補になるも受賞出来なかった作品。他の2編を含めて「外国...

老女さらい 弓透子 草葉書房

最近、本のアタリが滅法悪くて「駄目だ…本の神様に見放されてる」と憂鬱気味だったのだが、来たよ! 今年の読書生活を締めくく...

王妃の帰還 柚木麻子 実業之日本社

お嬢様系女子校内のとあるクラスでのグループ抗争の物語。 クラス内でのグループ抗争なんて、関わり合いのない人からすれば「だ...

嘆きの美女 柚木麻子 朝日新聞出版

『嘆きの美女』は引篭りニートの駄目ヒロインの成長物語。 主人公は「いかにも」なテンプレート的ヲタク女子。そして、そんなヲ...

終点あの子 柚木麻子 文藝春秋

「女子校」を舞台にした女子高生の青春を描いた物語だった。 ライトノベルでヒットした『マリア様が見てる』よりも大人向け。そ...

女学生の友 柳美里 文春文庫

柳美里というと、とかく私生活を切り売りしている作家と評されることが多いが私生活ネタではなくて、観察ネタの短編が2編収録さ...

流転の魔女 楊逸 文藝春秋

日本で暮らす中国人女子留学生の周辺で起こるお金にまつわる物語。主人公の視点とお金の視点(擬人化されている)の2つの視点で...
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