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流転の魔女 楊逸 文藝春秋

日本で暮らす中国人女子留学生の周辺で起こるお金にまつわる物語。主人公の視点とお金の視点(擬人化されている)の2つの視点で物語は進んでいく。コミカルで非常に読みやすかった。

楊逸の作品を読むのはこれで4冊目。

どの作品も中国人が主人公なのだけど、今回の作品も中国人の生命力がに圧倒された。

一般論として中国人は世界のどこにでもいて、チャイナタウンを作って逞しく暮らしているとされているけれど、この作品を読んでいると「そりゃぁ、そうだろう」と納得させられてしまう。

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流転の魔女

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居酒屋で時給900円のバイトをしながら法律の勉強に励む中国人女子留学生・林杏は、ある日通訳を頼まれ、1万5千円もの報酬を手にする。

「おせん」と名づけられた5千円札の女性は、財布から財布へあてのない旅へ出て、金銭欲まみれの世界の裏側を覗き見るが…。ユニークな構成でお金の魔性を描いた傑作長篇!

アマゾンより引用

感想

強い中国人、ズルい中国人を描きながらも、ちっとも嫌な感じがしないのが楊逸の持つ魅力だと思う。

犯罪者だったり、グレーゾーンだったりする人も出てくるのだけど、彼らもそれぞれに事情があって、家族を愛して働く人間なのだなぁ……と思うと「仕方ないのかなぁ…」と思わされてしまうと言うか。勿論、犯罪を許容する訳ではないのだけれど。

作品の中には「私が知らなかった中国」と「私が知らなかった中国人」が鮮やかに描かれていて、とても興味深かった。

特に刺青をした死刑囚の皮膚が移植されるくだりなんかは日本では考えられない展開で呆気に取られてしまった。

そして、どの作品にも共通して言えることなのだけど、今回のヒロインも好印象だった。地味だけど賢い娘で、彼女のお金の使い方(たとえばスーパーでお弁当を買う時の決め手とか)は「分かるわぁ」と共感を持って読むことが出来た。

外国人が主人公でも、その気持ちに添って読む事が出来ると物語の中に入りやすくて良い。

…とは言うものの、感覚的についていけない部分があるのも事実だ。

浴びるほど読みたいようなタイプの作品ではないのだけれど、楊逸の新刊が出たらまた読んでみようと思う。

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白い木蓮の花の下で
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