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長崎乱楽坂 吉田修一 新潮文庫

舞台は昭和後期の長崎。ヤクザの家に生まれた少年の成長物語。

吉田修一は、かなり入魂して書いたんじゃないかなぁ……と容易に想像出来る丁寧な作りで非常に好感が持てた。

だけど個人的には、どうにも面白いとは言い難い作品だった。

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長崎乱楽坂

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風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。

人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。

湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編。

アマゾンより引用

感想

悪くないのだ。少年の成長物語としても、ヤクザの家の物語としても。ただ両方を描こうとしたために、両方ぼやけた印象になってしまったのだ。

そしてヤクザ物小説ってのは、けっこう面白い名作が多いので、どうしてもそういう作品と較べてしまう。

たとえば宮尾登美子の描く世界と較べると、そこほど魅力を感じられなかったし、全く系等は違うけれど安部譲二なんかと較べても見劣りしてしまう。

ヤクザの家を面白く描くには、実体験かもしくはヲタク的な研究が必要なのかも知れない。いっそ、ヤクザの家を舞台にせず、ネット用語で言うころの「ドキュソ」な家庭を背景にした方が面白かったかも知れない。

そこそこ面白いし文学性もあるとは思うのだけど、心に残るものが全く無かった。こ

れは腹立たしいほどムカつく本よりも、むしろ残念な事かも知れない。腹立たしいほどの作品というのは後々まで覚えているものだが、こういう作品は読んだことさえ忘れてしまう羽目になる。

吉田修一はきっと、今までのお洒落っぽい路線から一歩外に出たかったのだろうなぁ。

作品の随所にそれを感じたのだけどなぁ。もう少しで、違う路線を走れそうな気もするので今後に期待したいところ。

吉田修一はまだ若い作家さんだし、いい感じで育って欲しいなぁ……と思った。

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白い木蓮の花の下で
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