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嘆きの美女 柚木麻子 朝日新聞出版

『嘆きの美女』は引篭りニートの駄目ヒロインの成長物語。

主人公は「いかにも」なテンプレート的ヲタク女子。そして、そんなヲタクなヒロインが自他共に美女と認める女達の中に入ることで、劣等感を感じたり、彼女たちに刺激されたりすることで自分の殻を破っていく。

コミカルなタッチで軽めの読み物なので、疲れた脳でもサクサクと読めた。

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嘆きの美女

ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格も「ブス」、ネットに悪口ばかり書き連ねる耶居子。

あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というHPに出会い、ある出来事をきっかけに彼女たちと同居するハメに。全女性に送る成長小説。

アマゾンより引用

感想

ヲタク系の女性なら、けっこう楽しめるんじゃないかと思う。「分かる。分かる」とか「それって、あるよねぇ」とか。かく言う私も「そちら側」の人間なので主人公には共感出来た。

あくまでも小説の世界だから出来ることなのだけど、駄目人間だったヒロインは大きく成長して一発逆転を成し遂げる。

一本筋の通った駄目人間には、意外なパワーが秘められているのだなぁ…と感心させられた。現実世界にいるたいていの駄目人間は特に筋が通っている訳でもないたのだけれど。

前回読んだ『終点あの子』とはタッチが違っていて面白く読む事ができた。

コメディ系の作品って、根の暗い作品と較べると軽くみられがちだけど、ものすごく綿密にプロットを立てて作られていると思う。

人を楽しませるって、泣かせるよりも難しい。作者は案外この路線が合っているのかなぁ……なんてことを思った。

なかなか面白かったのだけど、小者感が否めないのもこれまた事実。

三浦しをんとか姫野カオルコとか、こういうノリの作品を描く人って多い気がする。

先人との差違を見つけて突き詰めてもらえると読者としては嬉しいのだけど。残念なことだけど、どんなに面白く読むことができても「いつかどこかで読んだことのあるような」という印象の作品って、ものすごい勢いで記憶から消えてしまう。

ドタバタでちょっとドロドロもあって最後は気持良く終わっていて……と王道の成長小説なので、楽しい物を読みたい時にはもってこいの作品だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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