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フィンガーボウルの話のつづき 吉田篤弘 新潮文庫

読み終えた後、スモークサーモンの入ったサンドイッチが食べたくなってしまった。

作中にそんな食べ物は出てこないのだけど、なんとなく「スモークサーモンの入ったサンドイッチのような作品だなぁ」と思ってしまったのだ。

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フィンガーボウルの話のつづき

「世界の果てにある食堂」を舞台にした物語を書きあぐねる吉田君は、奇妙な連作小説を予告して消息不明となった謎の作家=ジュールズ・バーンを知る。

「物語」の入り口を探し求める吉田君がいつしか迷い込んでいたのは、バーンが企んだ連作の世界なのか―。

ビートルズの“ホワイト・アルバム”を軸にしてシンクロする過去と現在。16+1の短篇のリンクが「物語」の不思議を奏でる。

アマゾンより引用

感想

17編からなる連作短編集。どれも、曖昧で掴み所のない作品だった。

上手く説明が出来ないのだけど、今まで読んだ作家さんの作品と比べるならば、小川洋子とか、いしいしんじとか、薄井ゆうじとか「ちょっと不思議な話」を書く作家さんのものと似ているように思う。

物語の背景が曖昧で、国の設定がちゃんとしている話もあるのだけれど、どの話も無国籍…あるいは「そんな場所はどこにも無い」ような印象を受けた。

しかしながら、この手の作品は「肌に合うか合わないか」が好き嫌いを左右すると思う。正直なところ、私はイマイチ肌に合わなかった。

面白くないとも思わないし、文章も丁寧なのだけどガツンと食い込んでくるものが無いと言うか。

「小説」と言うよりも、むしろ詩を読んでいるような印象なのだ。ストレートに主題を突きつけるような形ではなくて、四方からゆっくりと取り囲んでくるようなタイプの話の作りが、どうにもピンとこなかった。

それなりに良いと思った話の中で、いっとう気に入ったのは『閑人カフェ』。

閑な人ばかりが集うカフェっってなんか良いなぁ……と。その中で、レインコートを集めたレインコート博物館のことが語られるのだけど、ちょっと行ってみたいように思った。

もちろん、小説の中の話なので、そんな博物館があるはずもないのだけど「あっても、いいかも…」と本気で思ってしまったほどだ。

この作品はビートルズのホワイトアルバムというレコードが1つのキーワードになっているので、ビートルズが好きな人は読んでみてもいいかと思う。

私は取り立てて好きにはなれなかったけれど、そこそこ楽しめた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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