宮木あやこ

ヴィオレッタの尖骨 宮木あや子 河出書房新社

作者の作品はなんだかんだでそこそこ読んでいて(感想を書いていない作品もある)今さら言うのもなんだけど、私は作者の描く作品とは相性悪いのかも知れないな…と思った。作品の雰囲気自体は嫌いじゃない…と言うか、むしろ大好物の部類なのだけど、どの作品...
みうらじゅん

されど人生エロエロ みうらじゅん 文藝春秋

なんだかんだ言って、みうらじゅんの作品は沢山読んでいる。それなのに、感想が1冊もアップされていない不思議。恐らく、激烈に忙しいタイミングで読んで「落ち着いたら感想書こう…」とか思っているうちに、書き忘れてしまっているのだと思う。今回カテゴリ...
三浦しをん

舟を編む 三浦しをん 光文社文庫

私は三浦しをんの事を誤解していたのかも知れない。売れっ子作家であることも承知しているし、実力のある作家さんなのも気づいていたけれど、最初に読んだ『月魚』があまりにもBL小説(ボーイズ・ラブ小説)臭くて辟易してしまってからは「腐女子出身の小器...
三浦しをん

あの家に暮らす四人の女 三浦しをん 中央公論新社

谷崎潤一郎『細雪』のオマージュと言う触れ込みだったので読んでみた。舞台となる家で暮らす四人の女が細雪のヒロイン達の名前と重なっている。そして「浮き世離したお金持ち女性」と言う設定は確かに細雪っぽいのだけど、コレジャナイ感半端なかった。あくま...
三浦綾子

氷点(上・下) 三浦綾子 角川文庫

三浦綾子と言えば何と言ってもこの作品は外せない。三浦綾子のデビューであり出世作。新聞の懸賞小説だったと言うから驚きだ。昔から何度となくドラマ化されているので、本を読んでいなくても筋書きだけ知っている人も多いかと思う。妻が浮気していた時に娘が...
三浦綾子

道ありき<青春編> 三浦綾子 新潮文庫

黄金週間に入ってからずっと三浦綾子の感想が続いているので、読んでくださっている方はウンザリかも知れないけれど、この黄金週間は三浦綾子週間にしようと思っている。若い頃あんなに読み耽ったのに、ほとんど感想を書けておらず、最近になって立て続けに三...
三浦綾子

雪のアルバム 三浦綾子 小学館

学生時代、それこそ文庫本の背表紙が擦り切れるくらい読んだ1冊。ヒロインが洗礼を受けるため、牧師にあてた「信仰告白」と言う形を取った1人語り形式で、絵の上手なヒロインの幼少時代から洗礼する23歳までの半生が描かれている。ヒロインは私生児として...
三浦綾子

岩に立つ 三浦綾子 講談社文庫

数ある三浦綾子の作品の中でも5本の指に入るほど好きな作品。久しぶりに再読してみた。三浦綾子と言えは『氷点』『塩狩峠』『道ありき』あたりが代表作と言われるけれど、それらの作品はキリスト教的考えが前に出過ぎている気がする。それが三浦綾子の持ち味...
三浦綾子

ひつじが丘 三浦綾子 講談社文庫

数ある三浦綾子の作品の中でも20代の頃に大好きだった作品。「三浦綾子さんの作品の感想をお願いします」とメールを戴いたので、久しぶりに再読してみた。 42歳の今になって読んでみると三浦綾子が精力的に書いていた時期の作品ってワンパターンな...
宮脇修

愛国少年漂流記 宮脇修 集英社

なんとなく面白そうな予感がして手に取ったのだが、激しくイマイチだった。浅田次郎『シェヘラザード』や、吉村昭『大黒屋光太夫』が面白かったので、航海物や漂流物といった海洋浪漫な気分だったのだが、あまりにも事実重視でドラマ性に欠けていたのだ。 ...
宮本輝

骸骨ビルの庭(上・下) 宮本輝 講談社

この作品を読んでの感想は「やっちまったなぁ」のひと言に尽きる。終戦直後の大阪。骸骨ビルと呼ばれる雑居ビルで、親を無くした子供達を引き取って育てた2人の男と彼ら育てられた子供達の物語。とある事情から彼らの軌跡をリストラで転職した男が1つ1つ明...
宮本輝

天の夜曲 流転の海 第四部 宮本輝 新潮文庫

作者がライフワークとして書き続けている『流転の海』シリーズの第四部。主人公、松坂熊吾は作者の父親がモデルとのこと。このシリーズをはじめて読んだ時は20代だったが、気が付けば私も30代。その時はすでにシリーズが進んでいて、第一部が出たのは20...
宮本輝

葡萄と郷愁 宮本輝 角川文庫

東京とブタペストを舞台に、それぞれの国に暮らす若い女性の迷いを描いた作品。揺れる女心が鮮やかな小説……ってことだと思うのだが、ちっょと軽い印象を受けた。時代背景が濃いこともあり、観念が古いと言うか、なんと言うか。女性がイマイチ生きていないよ...
宮本輝

優駿 宮本輝 新潮文庫

関西に住んでいて、読書好きと言うからには、宮本輝を愛していなければならない……という風潮があるかどうかはさておいて、少なくとも私は「宮本輝」を、それほど好きでもないのに「頑張って読まなくちゃ」と思っている部分がある。 リアルで読書好き...
宮本輝

真夏の犬 宮本輝 文春文庫

市井に生きる人を描いた、ちょっと苦めの短編集である。粘着質な文章で、ややクドイような印象であるが、その「クドさ」が、作品にイイ味を与えているように思う。作者にとって、馴染みの深い土地を舞台にしているせいか街や、人の描写が、妙に生臭く迫ってく...
宮本輝

避暑地の猫 宮本輝 講談社文庫

毎日暑いので「避暑地」という言葉に引かれて手にとった1冊である。夏・避暑地・軽井沢という言葉は庶民を夢見がちにさせる魔力を秘めている。現実の軽井沢が、どうであったとしても言葉の世界の中にある軽井沢は紳士と深窓の令嬢と素敵なマダムが存在する。...
宮津大蔵

ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚 宮津大蔵

図書館の新刊本コーナーにあったのを表紙だけ見て手に取った。「宝塚好きだし楽しめるかな?」くらいの軽い気持ちで読んだのだけど、不覚にも久しぶりに本を読んで泣いてしまった。私が宝塚好きなので、点数が甘くなっている部分はあると思うのだけど、青春小...
宮澤賢治

銀河鉄道の夜 宮澤賢治 新潮文庫

10数年前にアニメ映画化され時、登場人物が「猫」に置き換えられていたので『銀河鉄道の夜』というと2本足で歩く猫を連想する人も多いようたが、この作品の登場人物は、まぎれもなく人間の少年である。もっともファンタジー要素が強いので等身大の少年では...
宮城まり子

淳之介さんのこと 宮城まり子 文春文庫

作者のような女性から「大好き」とか「愛しています」と言われたら「ごめんなさい」と言える人なんて、いるんだろうか? なんて可愛らしい女性なんだろうかと思った。こういう人と相思相愛になれたら毎日が楽しいだろうなぁ……と。長い長い恋文を読んだよう...
宮城まり子

神様にえらばれた子どもたち 宮城まり子 海竜社

かれこれ10年以上も前に読んだ本なのだが、作者のエッセイを読んでふと再読してみたくなり手に取ってみた。この作品は女優であった作者が作った「ねむの木学園」という肢体不自由児療護施設で生きる子供達のことを書いたエッセイ集である。 この本を...