書評

辻堂環という画家を愛した６人の女達の物語を繋いだ連作短編集。 6つの恋物語というノリ。それぞれにシュチュエーションも違え...

あれあれ。なんだろう、この小物感とコレジャナイ感。 小池昌代、久しぶりの短篇集にワクワクしていたのだけど、今回はちょっと...

昔付き合っていた男から赤ん坊を預かって、以降ずっとその子と暮らし続けている女が主人公。 「山尾」と言う変な名前の男の子と...

ものすごく小池昌代「らしい」感じのする作品だった。 舞台は東京。スカイツリーのお膝元で、生さぬ仲の娘を育てる夫婦と、養父...

『自虐布団』は月間『俳壇』という雑誌に連載していた短編小説を集めた短編集。 どの作品も「言葉」を生業とする人や、あるいは...

小池昌代の作品にはすっかり惚れ込んでいるのだけれど、今回は正直イマイチだった。 前回読んだ『弦と響』（忙しい時期だったの...

小池昌代の長編作品は初めて読んだのだけど面白かった。 ずっと短編集を読んでいて「いつかガッツリ長い物を」と思っていたのだ...

表題作他２編収録。『怪訝山』、とても面白かった。 気持ち悪い話だったけれど、すごく面白かった。 久しぶりに「誰かと感想を...

小池昌代作品５冊目。今回も短編集。やっぱり、この人はいい。私の肌にしっくり馴染む人だ。 なんと言ったらいいのだろうなぁ。...

小池昌代の作品は女性にこそ読んで欲しいと思う。 なにげに汚らしい表現で恐縮なのだけど「女汁したたる」感じがする。 表題作...

エロティックな香りの漂う不思議な話を集めた短編集。 最盛期の小川洋子と河野多惠子を足して2で割ったような作風。 小川洋子...

小池昌代の感性、すごくいい……と言うか、私の感性にピッタリと沿って気持ちがいいような恐いような。 読んでいて空恐ろしいも...

『感光生活』は15作からなる短編集。 作者の小池昌代は私にとって初挑戦の作家さんだ。 詩人で翻訳家とのこと。小池昌代がこ...

ヤバイよ。玄侑宗久の作品はヤバ過ぎる。読んでいると、うっかり自殺したくなってしまう。 ちなみに私は身内に自殺者がいるので...

禅宗の僧侶である主人公と妻。そして拝み屋の婆さまを軸にした物語。 題名になっている「中陰」とは、この世とあの世の中間地点...

今さらながらのベストセラー本。図書館で予約していたのが、やっと手元に届いた。 「お笑い芸人に小説が書けるのかな？」という...

短大を出て社会人になったばかりの20歳のヒロイン京子と「意地悪ばあさん」を地でいくような78歳の万寿子さんとの物語。 2...

栗田有起作者はいったいどこへ行こうとしているのだろう？ 不思議系の話を書く人って、油が乗ってくると暴走して意味不明の物語...

栗田有起の作品は嫌いじゃない。嫌いじゃないけど物足りない。 感覚とか、設定はすごく好みなのだけど１冊の読み物として評価す...

今回の作品は、駄目だった。 前回読んだ『お縫い子テルミー』がツボにハマったので「この作者とは、もしかすると生涯の友になる...

表題作と他１編。今風に言うなら「ありえねぇ」ってほどに、ズボッっとハマってしまった。 表題作の『お縫い子テルミー』はかな...