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マリア様がみてる 今野緒雪 コバルト文庫

『マリア様がみてる』はジャンル的に「百合小説」と呼ばれているらしい。

近頃、百合小説、百合漫画を専門に扱った『百合姉妹』という雑誌が創刊されたりして、百合というジャンルは、ちょっとしたムーブメントになっているらしい。

お気に入りのサイトで「百合」について議論されていたのに触発されて、私も手に取ってみた。

「百合」というジャンルについて思うことはここではなく本の話にでも書くとして、とりあえずは作品自体の感想など。

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マリア様がみてる

純粋培養(ばいよう)の乙女たちが集う、私立リリアン女学園。清く正しい学園生活を受け継いでいくため、高等部には「姉妹(スール)」と呼ばれるシステムが存在していた。

ロザリオを授受する儀式を行って姉妹となることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。

高等部に進学して、まだ姉を持っていなかった祐巳(ゆみ)は、憧れの『紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)』である二年生の祥子(さちこ)から、突然「姉妹宣言」をされるが!?

アマゾンより引用

感想

カトリック系お嬢様学校を舞台に清らかな乙女達が繰り広げる学校生活を描いた物語で、同性間の「ほのかな恋心」が含まれるのが「百合」というジャンルの特色らしい。

私は女子高出身者なので、女子高が舞台の小説に対して点数を辛くつけてしまいがちなのだが、この作品は面白かった。

ここまで、ぶっ飛んだコメディは、そうそう読めない……という意味で。中途半端に夢見がちなものを描くのなら、これくらいしてくれた方が潔くて楽しい。

なんと言っても「ごきげんよう、お姉さま」にはじまって、次々と繰り出される「お嬢様言葉」には脱帽した。

お嬢様、お金持ち、薔薇、紅茶、ロザリオ、シスター、躾……素晴らしいファンタジーワールドだ。しかし、そこに吉屋信子的な日本語の美しさや情緒を求めるのは酷である。

あくまでも、アニメちっくファンタジーとして楽しまなければ。

一応「ほのかな恋心」なんかも入っているという触れ込みだが、恋愛小説として読むのは不向きだと思う。恋愛小説濃度で言うなら同じ系列ジャンルである「ボーイズ・ラブ」よりも密度は薄い。

行き過ぎた友情と激しい思い込みによって支えられた関係は、それだけを追って読むと、お腹いっぱいな感じがした。

個人的には、とりたてて読みたいと思う類の作品ではないけれども、これはこれで良いんじゃないかと思う。

雰囲気を楽しみたい人にはオススメ。ちなみに、雰囲気を楽しむなら絵と音楽がセットになったアニメ版の方が楽しくて良い。

声優さん達が嬉々として「お嬢様言葉」を楽しんでいたり、スタッフの遊び心が、あちこちに生かされていたりと、アニメ版は良い作品に仕上がっているのだ。

『マリア様が見てる』はこの作品以降も、シリーズが続々と発表されているようだが、続きは別に読まなくてもいいかな……と思った。

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白い木蓮の花の下で
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