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安南 愛の王国 クリストフ・バタイユ 集英社

18世紀末フランス大革命前にフランスからベトナムに派遣された修道士と修道女の愛の物語。じとっとりしたベトナムの空気と美しい自然の情景が伝わってくる秀作だった。

単館で上映されるようなフランス映画っぽい雰囲気のある作品で、なにげにお洒落。だけど、強烈に感動するタイプの作品では無かった。

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安南 愛の王国

18世紀末フランス大革命前夜、客死したベトナム幼帝を憐れみ、派遣された修道士と修道女の数奇で悲劇的な愛。

遥か故国からも神からも遠く、雨は孤独なふたりの体の中にも染み込んでいった…。

アマゾンより引用

感想

未開の地(こういう言い方をすると布教される側には失礼だけど)を開拓しようと奮闘する宣教師というモチーフは沢山の小説で使われてきた。

神と人との関わりや宗教的なことを読みたいとすると、この作品は物足りないように思う。むしろ「神と人」とか「宣教師の生き様」というところは横に置いて楽しんだ方がいいと思う。

これは、ベトナムの空気と美しい自然の情景を楽しみつつ「打ち捨てられた弱い人」の切なさや、寂しさをしみじみと味わうための作品だろう。

あの状況下で修道士と修道女が愛しあっていくのは当然のことのように思えた。

「捨てられた者同士」という意味でもそうだし、そもそも2人とも同じ志を持ってベトナムまできた同志だったのだ。魂の近い者が魅かれあっていくのは当然の成り行きだと思った。

「求めずにはいられない」とか、あるいは「あなたしかいない」という形の愛はロマンティックだ。

結ばれる、あるいは結ばれないに関わらず、私は「唯一無二」な恋愛にクラッっときてしまう癖がある。

じっとりと暑い夏に、暑さにうんざりしながらページを繰るのがふさわしい作品だと思う。

フランス人作家の作品だけれど、ある意味において日本人の感覚にも近い気がする。良いタイミング(現在は2009年7月)で良い読書が出来て嬉しいと思えた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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