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千年鬼 西條奈加 徳間書店

連作短編形式の時代ファンタジー。人

間に過去を見せる事が出来るという力を持つ小鬼が人の心に生まれる「鬼の芽」を摘みながら、千年の時を旅する。

その背景には一人の少女との約束があって、幼い人の純粋な恋(?)が心に響いた。

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千年鬼

友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。

小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を集める千年の旅を始めた。

精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。

アマゾンより引用

感想

時代背景が違うけれど、三浦哲郎『ユタと不思議な仲間たち』と雰囲気がどこか似ているような気がした。

ガッツリとして骨太ファンタジーと言うよりも、日本人の生活に寄り添った「もしかしたら本当にいるかも知れない鬼」の物語になっているので、時代小説が好きな人にも読めるのではないかと思う。

いささかお涙頂戴的な話が多めではあるけれど、1つ1つの話がとても良い。

「人間っていいなぁ」と思えるような、愛に満ちた物語揃いで好き嫌いはあると思うけれど、私はアッサリとやられてしまった。

子ども(鬼だけど)が主人公ってありたも上手いと思った。

これが大人の恋愛だったら鼻白んでいたかも知れないけれど、まだまだ未成熟な小さなな子達がひたむきに頑張る姿にグッっときてしまった。

この辺の感覚は私がオバチャンになったからだと思う。30代前半で読んでいたら物足りなく思ったかも知れない。

ハッピーエンドではないけれど読後感は悪くない。

大人向けのファンタジー小説としてはアリだと思う。どうやら私は作者が描く作品の雰囲気が好きみたいだ。

人の温かさとか情とか、そういうものを信じさせてくれるような優しさがある。西條奈加の作品はこれからも少しずつ追っていきたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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