書評

時間を巻き戻す……という方法でもって壊れた「物」を修理する「よろずお直し業」を営む主人公の旅を描いた短編連作集。 一話完...

「本の厚さで人が殺せる京極本」にトライしてみた。 直木賞作家にまでなった京極夏彦は押しも押されぬ人気者。ミステリ好きの友...

初京極記念本だというのにイマイチ、ハマれなかった。 彼の本はエネルギーのある時に読むべきものなのだろうか。だいたいからし...

期待通りの桐野節炸裂の作品だった。 実に感じの悪い１冊。桐野夏生って本当に「嫌な奴」とか「感じの悪い奴」を書くのが上手い...

お洒落なタワーマンションに済む子育て主婦達が織りなす悲喜こもごも。 『VERY』というファッション誌に連載されていた作品...

林芙美子の伝記風小説。主人公は林芙美子。 その時代生きた作家さんや、時代そのものが好きな人が読むと面白い作品だと思う。た...

『女神記(新・世界の神話)』は題名からも分かるように日本神話をモチーフにした創作小説。 イザナミ、イザナギの国作りと愛憎...

『残虐記』は実際にあった監禁事件をモデルに書いていると聞いていたので、今まで読むのを避けていたのだけれど、人から「案外そ...

『ＩＮ』は主人公である小説家が自分の小説を書くための資料として、島尾敏雄『死の棘』のオマージュとして書かれた『無垢人』の...

現代大人版『十五少年漂流記』だった。 太平洋に浮かぶ無人島に32人が漂着し、そのうち女性は46歳の主人公のみ。 なんと魅...

桐野夏生がはじめて出したのエッセイ集とのこと。 表題作以外に、日記や映画評、コラムなど色々。 ご本人曰く「エッセイは苦手...

久しぶりにノワール小説を読んだ。今さらだけど、敢えて言いたい。「やっぱり桐野夏生は面白い」と。 主人公は、とんでもない悪...

噂通りの面白さだった。 母の友人から「すごく面白い！」と熱く感想を聞かされて、読んでみようと思った訳だが、この作品が世の...

こういう作品を面白いって言うんだろうか？ なるほど「いまどき」な感じで「世相を反映している」と言えなくもないけれど、サッ...

『柔らかな頬』は桐野夏生の直木賞受賞作。ブックオフの100円棚に並んでいたので、ウハウハと購入したのだけれど「これって、...

読了するまで、思いの他時間が掛かってしまった。 小難しい文章では無かったのだけれど、導入部に食いついていくことが出来なか...

『ＯＵＴ』を読んで最初に感じたのは「なんてリアリティに溢れ小説なのだろう」ということだった。 しかし、よくよく考えてみる...

桐生操む作品って、けっこうなブームがあって、私も勢いにまかせて浴びるほど読んだ覚えがある。 それなのに読書録にはこれを含...

宝石にまつわる話でまとめたエッセイ集である。 パワーストーンだの、宝石が好きだった歴史上の人物の話だの世界に名だたる宝石...

東日本大震災による原発事故で「居住制限区域」に指定されていた地域で飼われていた牛達を集めて、被災した牛を活かそうとする牧...

予備校の女子寮が舞台にした連作短編。 春・夏・秋・冬とエピローグに分かれていて、それぞれの章ごとに主人公が違う。主人公は...