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書評

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そこにいる人 矢口敦子 新潮社

身に染みて堪えた作品だった。家族に病人を抱えたことのある人なら、誰だって「うっ」っとくるんじゃないかと思う。 難病を患っ...

はなのすきなうし マンロー・リーフ 岩波書店

本の内容とはまったく関係がなくて恐縮なのだが、今朝、はじめて『はなのすきなうし』と『みんなの世界』の作者が同一人物だって...

みんなの世界 マンロー・リーフ 岩波書店

『みんなの世界』は「世界はみんなのものなので、こんなことをしちゃいけません」ってことをメインにした極めて道徳的な絵本だ。...

流れる水のように マルグリット・ユルスナール 白水社

最近、読みやすい本ばかりを読んでいたので、たまには手ごわい翻訳物を……と思って手にとったのだけど、見事に惨敗した。 面白...

三びきのやぎのがらがらどん マーシャ・ブラウン 福音館書店

HPの掲示板(現在は閉鎖しています)で『梨とり兄弟』の話題から「三兄弟もの」の話が出たのに刺激されて、そう言えばパターン...

英国メイド マーガレットの回想 マーガレット・パウエル 河出書房新社

1984年に亡くなったマーガレット・パウエルの回想録。 貧しい家に生まれ育った少女時代からメイドとして働いていた時代の事...

軽井沢令嬢物語 諸田玲子 潮出版

テレビの2時間ドラマのような話だった。 舞台は第二次世界大戦前後。軽井沢にいる老舗ホテルの令嬢が主人公。主人公は幼い頃か...

昔日より 諸田玲子 講談社

お江戸が舞台の「ちょっといい話」を集めた短編集。たまには、こういう時代物を読んでみるのも良いものだなぁ……と思った。 時...

ペンギン・ハイウェイ 森見登美彦 角川書店

私は毎年、夏は「少年の成長物語を読む」と決めている。単なる妄信に過ぎないのだけど少年にとって「夏」は特別な季節だと思うの...

今昔 森田たま 暮らしの手帳社

表紙の装丁が素敵だったので手にとってみた。 パラパラめくると、着物の話などが書かれてあったから「明治生まれのセレブな奥様...

池袋シネマ青春譜 森達也 柏書房

読者を選ぶ本だと思う。小説なのだが、ぜんぜん万人向けではない。映画だの、芝居だのに興味のない人には読んでられないんじゃな...

バレリーナの情熱 森下洋子 角川文庫

バレリーナである森下洋子が、バレエや自分の生き方について綴ったエッセイ集である。 文筆を本業としていない人が書いているの...

津軽百年食堂 森沢明夫 小学館

明治時代に弘前で開業した食堂にまつわる物語だった。 食堂の開業者と、そのひ孫がダブル主人公になっていて、2つの恋が清々し...

シロツメクサ、アカツメクサ 森奈津子 光文社文庫

作者の書くお話は「ちょっと下品なエロが多いけど馬鹿馬鹿しくて面白いから好き」と思っていたのだけれど、今回は「それ以外」の...

姫百合たちの放課後 森奈津子 フィールドワイ

東京の友人が「君ならきっと気に入るはずだ」と、わざわざ送ってくれた1冊である。 レズビアンを主人公にした、エロ・SM・コ...

吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 森光子 朝日文庫

明治時代、自由廃業した花魁、森光子が書いた日記。 森光子は歌人である柳原白蓮を頼って吉原を出て、告発本とも言えるこの作品...

記憶の繪 森茉莉 ちくま文庫

数年ぶりに再読してみた。相変わらず、森茉莉の書いた物を読むと呆然とさせられる。 50歳を越えた人の文章とは到底思えない。...

妖恋花 幻想押花帖 森真沙子 実業之日本社

森真沙子の作品を読むのは、かれこれ4冊目になるのだが(読書録には書いていないけれど)どの作品も、そこはかとなく「少女漫画...

ホテルモーリスの危険なおもてなし 森晶麿 講談社

かつては名ホテルとして名を馳せたのに、廃業寸前まで落ちぶれたホテル・モーリスが舞台の劇場型ミステリー。 一応、ミステリー...

ぬるい毒 本谷有希子 新潮社

ものすごく嫌な気持ちになる作品なのだけど、わりと面白かった。 好き、嫌いで言うと決して好きとは言えない作品だけど、こんな...

かもめ食堂 群ようこ 幻冬舎

評判の良かった映画の原作本。映画はかなり人気があったみたいだけれど、私はその良さがちっとも分からなかった。 「もしかした...
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