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ブルース 桜木紫乃 文藝春秋

文句なしに面白かった! 大人の女性に是非ともオススメしたい。男性が視点で読むとどうなのかは微妙だけど。

生まれつき指が6本ある影山博人を主人公とした連作短編集。

この主人公。私生児として生まれ、母親はセックス依存症で精神を病んで病院で自殺。彼自身は物凄い男前で、女性に快楽を味あわせる超絶技法の持ち主。

1作ごとにヒロインが違っていて「ちょ。なんて設定なの? ゴルゴ13かよ!」とツッコミたくなってしまうのだけど、面白くて、ぶっ飛び設定でも許せてしまうあたりが桜木紫乃の手腕だと思う。

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ブルース

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没落した社長夫人が新聞に見つけた訃報、それはかつて焦がれた六本指の少年のものだった。

霧たちこめる釧路で生まれた男が、自らの過剰を切り落とし、夜の支配者へとのしあがる。男の名は影山博人。

貧しく苛烈な少年時代を経て成熟していった男は、女たちに何を残したのか―。謎の男をめぐる八人の女たちの物語。

アマゾンより引用

感想

どの話も面白かったけれど私が気に入ったのは表題作の『ブルース』。

主人公が幼馴染と再会する話なのだけど、幼馴染は結婚して夫が癌で余命いくばくもない状態。しかも幼馴染の夫の経営していた工場が大変な事になっている……と言う設定。

切なくも良い話だった。不遇に育った人間がそれでも賢明に生きている姿がとても良かった。

どの話も面白かったのだけど、ラストで影山博人が彼なりの居場所を作り上げて家族を持っていたことを心から嬉しく思った。

私はジゴロって人種が好きじゃないはずなのに、影山博人に抱かれた女達の中の1人のような気持ちになっていたのだ。

「あの人も幸せになって良かった……」みたいな感じで。

影山博人は色々と難ありの人だけど、一貫して女性には優しいのだ。そこが良かった。この作品、女性視点で読むと面白いのだけど、男性が読んだら「こんなヤツおらんやろ!」と不愉快になるかも知れない。

それにしても。桜木紫乃はどうしていつも作品に安っぽいタイトルを付けるのだろう?

「あえて」だとは思うのだけど、桜木紫乃の作品で題名惚れして手に取った物は1つもない。

題名と作家名を見て「あ~。これは私の好みとは違うっぽいな」と思ってしまうものばかり。

軽いと言うか、チャラいと言うか。『ラブレス』だって評判を聞かなければ絶対に読まなかったと思う。

桜木紫乃の作品は題名がどんなにパッっとしなくても、自分の好みじゃなかったとしても、とりあえず読もうと心に決めた。

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白い木蓮の花の下で
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