古内一絵

女王さまの夜食 マカン・マランふたたび 古内一絵 中央公論新社

前知識無し。図書館でジャケ借りしたのだけれど、どうやらシリーズ物らしい。「マカン・マランふたたび」と言う副題が付いているので続編であることは考えれば分かることなのだけど慌てていたので副題までは見ていなかった。恐らく1冊を読んだ方がより面白く...
藤野可織

ドレス 藤野可織 河出書房新社

初挑戦の作家さん。1冊くらい読んでいたような気になっていたのだけれど、意外にも1冊も読んでいなかった。8つの短編からなる短編集。好き嫌いがキッパリ分かれるタイプの作風だと思う。 『世にも奇妙な物語』的な…と言うか、どの物語にも不思議要...
藤野千夜

すしそばてんぷら 藤野千夜 角川春樹事務所

作者の作品を読むのは2冊目。芥川賞作家との事だけど、前回読んだ『D菩薩峠漫研夏合宿』があまりにもラノベっぽくて「この作家さんって、毎度こんな感じなの? それとも、これは作者にとって異色な感じなの?」と気になったので最新作を読んでみた。 ...
藤野千夜

D菩薩峠漫研夏合宿 藤野千夜 新潮社

年末の図書館の特設コーナー「芥川賞作家特集」に並んでいたので手にとってみた。芥川賞作家とのことだけど「名前だけは聞いたことあるけど…」程度しか知らない作家さん。題名に「漫研夏合宿」とあるので漫画好きの私には面白いかも……と予想していたのだけ...
藤谷治

茅原家の兄妹 藤谷治 講談社

またしても図書館の新刊コーナーで「ジャケ借り」。そして爆死した。題名と表紙に惹かれて手に取った。耽美な表紙。内表紙もモスグリーンで素敵だったし、パラっと見た感じだとお手伝いさんがいるような超セレブの一族が登場。これは横溝正史張りの妖艶な物語...
藤谷治

あの日、マーラーが 藤谷治 朝日新聞出版

娘が夏休み中は図書館へ行っても本をじっくり選ぶ余裕が無くて、またしてもオススメコーナーにあった物を表紙借り。前知識ゼロの状態で「マーラーとか言ってるし、コンサートホールの写真が表紙だからクラッシック音楽がらみの話だろう」と思って手に取った。...
古山高麗雄

妻の部屋 遺作十二編 古山高麗雄  文春文庫

1冊の本として、あるいは文学として読むならば、そこそこの作品だと思ったが、読後感の悪い嫌な1冊だった。妻に先立たれた70代の作者が、若い頃を回想したり、妻のことを回想したり、あるいは1人で生きる生活についてを書いた随筆集で、このくらいの年代...
ふるたたるひ

おしいれのぼうけん ふるたたるひ 童心社

私にとって幼稚園で遭遇した「お気に入り絵本」ベスト10に入る1冊である。舞台は、とある保育園。主人公は2人の保育園児。その保育園では悪い事をした時の「お仕置き」に園児を「おしいれ」に閉じ込める方法を採用している。主人公の子供達は「おしいれ」...
古川薫

望郷奇譚 古川薫 文藝春秋

ノンフィクション系の短編集。ルポタージュと言えるほどのノンフィクションではなく、創作も含まれているのかなぁ…という印象。華は無いけれど面白いラインナップだった。 中でも「雲道人」という書画家の晩年を描いた短編が秀逸だった。私は雲道人と...
舟崎靖子

もりのおかしやさん 舟崎靖子 偕成社

お誕生日に「あなたのかたちのケーキ」を作ってくれるイタチおかしやさんと、その仲間達の物語である。とても気に入っている絵本なのだが、なにが気に入っているかというと、いたちの作ったケーキの美味しそうなところが、素晴らしく良いのだ。 ハリネ...
藤本ひとみ

変態 藤本ひとみ 文藝春秋

前回読んだ『侯爵サド』が面白かったので、続けてチャレンジしてみたが、これはどうにも私のツボには入らなかった。一応現代設定で主人公既婚の中年女性。フランス語の翻訳家でブルジョア系。母親の支配から抜け出せずに、ちょっぴり心が歪んでいて、性の喜び...
藤本ひとみ

侯爵サド 藤本ひとみ 文春文庫

かの有名な「サド裁判」を下敷きにした法廷サスペンスである。「裁判」といっても、サドが入所している精神病院でのことなので、現代の裁判とは随分と様式が違うのだけれど、告発する者、される者、追求する者、弁護する者達が、それぞれ自分の意見を述べてい...
藤本ひとみ

聖アントニウスの夜 藤本ひとみ 講談社

作者の作品を読むのは、これが2冊目である。初挑戦は中学生の頃、友人に勧められて読んだコバルト文庫のジュニア小説だった。「なんじゃ、こりやぁ。こんな話だったら小説よりも漫画で読む方がいいや」と思った記憶があるだけで、題名さえ覚えていない。たし...
藤原新也

ロッキークルーズ 藤原新也 新潮社

前回読んだ『鉄輪』ほどの衝撃はなかったけれど、そこそこに良かった。こういう作品って好きだなぁ。ロッキー山脈の渓谷で発見されていた日本人男女の白骨化死体をめぐる物語で、途中、ちらちらと写真が挿入される。「白骨化死体」が出てくるからといって、推...
藤原新也

鉄輪 藤原新也 新潮社

恋に落ちてしまった……この作者の作品に。ほとんど、ひとめ惚れのような勢いでもって。「こういうのが見たかった」という形が、そこにはあった。今まで知らなかったのが不思議なくらい。足繁く通いつめているHPの管理人さんが、作者の大ファンということで...
藤沢周平

たそがれ清兵衛 藤沢周平 新潮文庫

藤沢周平が、たくさんの日本人から愛され理由って、なんか分かるような気がするなぁ……てな1冊だった。推理物に次いで苦手なジャンルである時代小説の短編集だったのだが、抵抗なく読み終えるとことが出来た。『蝉しぐれ』に続く2冊目のチャレンジだったの...
藤沢周

ブエノスアイレス午前零時 藤沢周 河出文庫

第119回の芥川賞受賞作。舞台は鄙びた温泉旅館。社交ダンスをするためのホールがあって、社交ダンスツアーを生き残りの道としている旅館で働く若い男が主人公だった。題名を見て、なんとなく手に取ったのだけど、日本が舞台で面食らった。なんとなくアルゼ...
藤川桂介

ウィンダリア 童話めいた戦史 藤川桂介 角川文庫

本の整理をしていたら、本だの奥から懐かしい本が固まって出てきたのだが、これもその中の1冊。同名のアニメ映画のノベル版で、読んだのは中学生だったか、高校生だったかの頃。31歳の今となっては懐かしい感じ。アニメ映画のノベル版なのでジュニア小説の...
藤田宜永

金色の雨 藤田宜永 幻冬舎

軽井沢を舞台にした、大人の恋愛小説ばかりを集めた短編集。安心して読めて、そこそこ楽しく、なかなかに面白い作品だった。ものすごく良い……とか、感動したとか言うほどのものでもなかったけれど「なんかいいなぁ」という感じ。 庶民オブ庶民の私と...
藤田宜永

ぬくもり 藤田宜永 文春文庫

恋愛小説の短編集で、ものすごく良くもないが悪くもないといった佳作。だが、作者の書く恋愛小説は読んでいて「しっくりくる」感じがして好きだ。 恋愛小説で、胸に迫る作品というのは恋人達が「ラテン人」のように激しい恋情に身を任せている場合が多...