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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 ブレイディみかこ 新潮社

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の続編が出た…との噂を聞いて、図書館で予約をしたのだけれど、大人気作品のようで手元にくるのに随分時間が掛かってしまった。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の主人公「ぼく」のその後についての作品で出来れば続けて読んだ方が良い気がした。「評判が良かったから続きを書きました」って形にはなっているけれど、前作と今回の作品は根本的な意味では1つの物語だと思う。

前作を読まなくても読める…とは言うものの、前作を読んでいない方はとりあえず前作から読むことをオススメしたい。

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

ザックリとこんな内容
  • イギリスで保育士として働く日本人女性の子ども「ぼく」が主人公のノンフィクション。
  • 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の続きとなる作品。
  • ぼくはスタートアップについて学ぶ授業、レインボーカラーのストラップを首から下げた校長とノンバイナリーの教員たち、音楽部のクリスマス・コンサートで持ち上がったポリコレ騒動等を経験しながら大人になっていく…

感想

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』では『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の主人公「ぽく」よりも少しだけ成長して、大人になった「ぼく」が主人公。

私はどうしても母親視点で読んでしまうので「あら。まぁ。大きくなったのね」みたいな気持ちで読み進めてしまったけれど、実のところ「ぼく」の役割は成長小説の主人公ではなくて、作者が描きたい英国について語る狂言回し的な役割になっている。

LGBT、格差社会、人種差別、貧困対策等、英国は日本と同じ問題を抱えているのだなぁ…と感心してしまった。

日本人は何かと言うと「海外は凄い。日本は遅れている」と言いがちだけど『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読むと「なんだ…英国も日本も大差ないじゃないの…」って気持ちになってしまった。

パッと見だと英国は日本よりも意識改革が進んでいるようにも見えるけれど『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読む限りでは、そんなこともなさそうな気がした。

むしろ貧困問題や移民問題については日本以上に深刻なのかも知れないな…と。

結局のところ、どこの国に生まれたとしても困難は付きまとうし、格差はあるし、公平な世界ではなけれど、どんなに不幸な環境でも頑張って生きていくしかないよなぁ…みたいなことを思ってしまった。

読みやすい文章でサクッと短時間で読めるので、興味のある人には是非読んで戴きたいと思うし、小学校高学年以上のお子さんなら理解出来ると思う。

「自分の住んでいる国と違う国の話を知る」と言う意味で『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』はなかなかの良作だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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