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私は幽霊を見ない 藤野可織 KADOKAWA

藤野可織の作品を読むのはこれで2冊目。前回読んだ『ドレス』が気に入ったので、読んでみた。

今回は小説ではなくエッセイなので、前回読んだ作品と較べることは難しいのだけど、個人的にはイマイチ入り込むことが出来なかった。

作品の出来がどうのと言うよりも、テーマが性に合わなかったと言うか。

心霊現象とか怪談が好きな人は楽しめると思うのだけど、そういった超常現象に興味がない人にはオススメ出来ない1冊。

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私は幽霊を見ない

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KADOKAWA
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ザックリとこんな内容
  • 「幽霊を見たことがない」と言う作者が描く幽霊エッセイ。
  • 自身が聞いた子ども時代の『学校の怪談』や大学時代の怪談話、知り合いから聞いた恐怖体験等。
  • 幽霊が見えないのに幽霊を追い求めていく。

感想

どのエッセイも「私は幽霊を見ない」と言う書き出しからスタートする。

私は『私は幽霊を見ない』と言う題名を見た時、面白系のエッセイかと思って手に取ったのだけど、まさか全編心霊話だとは思ってもいなかった。

この作品はガッツリと人を怖がらせるホラータイプではなくて「世の中のちょっと不思議を見てみたい」って感じの作品。怖い…と言えば怖いのだろうけど、そこまで深刻なノリはない。

心霊スポットだとか、学校の怪談とか。超常現象を取り扱う雑誌『ムー』に出てきそうなテーマが多め。

ちょっとゲンナリしたのは、幽霊云々の話かと思わせておいて、作者が子どもの頃の話として車ではねられた轢かれた猫の死体の状況をガッツリと描写していたこと。なんだか悪趣味な感じ。

私は文学作品において、グロ表現はアリだと思っている派だけど、軽めのエッセイに予告無しに突っ込んでこられるとビックリしてしまう。

要するにこのエッセイ集は背骨が通っていないのだと思う。

  • 幽霊譚が書きたかったのか?
  • 自分が体験した軽めのエッセイが書きたかったのか?
  • グロ描写が書きたかったのか?

エッセイ集としての一貫性が無いので、どこを期待して読めばよいのかわからないし、唐突なノリについていけなかった。

藤野可織のファンには良いのかも知れないけれど、そうでない人が読むには微妙な1冊だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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