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働きアリのように死ぬまで働いていたいと思う。

以前、働いていた職場で知り合った人から唐突に電話がかかってきた。彼女は私の親世代の人で何故だか知らないけど、とても可愛がってくれていた。

猛烈に暇な職場に耐え兼ねて私は1年ちょっとで転職したのだけれど、その人はは定年退職までその会社で働いて現在は悠々自適の年金生活を送っている。

彼女は選挙になると張り切ってしまう宗教の人で、選挙が近くなると連絡してくるのだけど、不思議と嫌な気はしなかった。たぶん私が彼女のことを好きだったからだと思う。「よろしくお願いします」だけでなく、互いの近況を報告しあう関係が20年近く続いている。

先日もまた選挙の電話だろうと思っていたけど、そうではなくて「ふと、どうしてるかな~と思って」とのことだった。

私が夫も娘も元気にしていることや、自分も元気に働いていることを報告すると、とても喜んでくれ彼女も自分の近況を教えてくれた。

彼女はすでに70歳を過ぎているのだけど、週3日のペースで掃除婦として働いているとのことだった。「おかげさまで元気にしてますよ」とのこと。コロナのせいで趣味のカラオケが出来なくなったと愚痴っていたけど、なんだか元気で楽しそうな雰囲気が伝わってきた。

70歳を過ぎても働ける…って憧れてしまう。

彼女と一緒に働いていた当時、私は本気で「隠居したい」と思っていた。とにかく働きたくなかったし、毎日穏やかに静かに暮らしたいと思っていた。

だけど実母や義母の老いに付き合うようになってからは「働きアリのように死ぬまで働いていたい」と思うようになっている。働いている高齢者の方が断然元気だし、毎日楽しそうなのだもの。

若い頃は警備員とか掃除婦のような仕事をしている高齢者を見ると「あんな年になって働くなんて気の毒になぁ」と思っていたけど、私も高齢者になったら高齢者でも出来るような仕事をしたい。年と共に身体能力は落ちていくだろうから、出来る仕事は限られてくるだろうけど、仕事を選ばなければ何某かあるだろう。

……もちろん。高齢者になっても働き続けるとなるは健康を保つことが前提なので、理想通りにはいかないかも知れないけれど。

それにしても、彼女はどうして唐突に電話をかけてきたんだろう? 選挙の時なら分かるのだけど、本当にそうじゃなさそうだったし。私は久しぶりに元気そうな声が聞けて嬉しかったのだけど、少し心に引っ掛かるものがある。

彼女がこれから先も元気に楽しく暮らしていけることを心から願う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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