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知的障害者の性欲と性教育。

先日、いたたまれない裁判のニュースを観て他人事でなく考えさせられてしまった。

北海道南部にある就労支援施設で知的障害を持った女性がトイレで出産し、赤ちゃんを殺害してしまう…と言う事件が起こった。被告人の女性の推定精神年齢は8歳から9歳。色々と救いがなさ過ぎる。

事件について書かれている記事
我が子の命奪ってしまった罪、どう償えばいい 知的障害の娘を見守り続ける母親が社会に望むもの 乳児窒息死事件 | 47NEWS
北海道南部にある就労支援施設で2020年3月に起きた乳児窒息死事件。殺人罪で逮捕、起訴された、乳児を...

自分の赤ちゃんを殺害してしまった女性は自分の犯した罪を理解できないし、反省することさえできない

私には知的障害の女性と関係を持って妊娠させた相手の男性(施設職員)が1番悪いとしか思えないのだけど、それはそれとして。

知的障害を持った人の性欲とか性教育って難しいな…とつくづく思う。

私は放課後等デイサービスで働いているのだけど、放課後等デイサービスは18歳までのお子さんが利用することができる。そして、中には性欲の強いお子さんもいる。

障害者の性って大っぴらには語られないけれど、知的障害を持った人が「そこかしこで自慰をする」というところが問題になる事がある。

ご家族も頭を悩ませていて「辞めさせたい」と思うものの「じゃあ、どうしたら良いの?」って方法論は確率されていない。せいぜい「トイレでする」とか「人のいないところでする」ように促すくらい。

働いているデイを卒業した方に重度の知的障害を持った女の子がいた。

彼女は身体的にな障害はなかったけれど、知的障害が重くて発語はなく、会話は成り立たない。こちらの話はある程度は理解出来ているようだったけれど分かっていないことも多かった。

彼女は性欲が強くて始終お気に入りの男性職員にスキンシップを求め、うるんだ瞳で抱きついたり、しなだれかかったりしていた。

健常者なら「あの子は男の子に色目を使ってる」と陰口を叩かれるパターン。

だけど健常者の場合「色目を使う」と言っても限度を知っているので、ある程度のところで性欲を抑制すことができる。ところが知的障害者はリミッターが効かないので、それこそ目を覆うような状態になってしまうことがある。

デイに通っていた知的障害の女の子が高校卒業と同時にデイを卒業する時「彼女が犯罪に巻き込まれないと良いんだけどな…」と思ったものの、私に出来ることは何もなかった。

「最近は子どもの性教育に力を入れよう」と言う風潮があって、それは素晴らしいことだと思うのだけど、知的障害がある人の性教育は確立出来ていない気がする。

Webで調べてみたり、専門家の書いた本を何冊か読んでみたりはしたものの、どれもこれも、ふんわりしていてピンとくる内容は1つもなかった。

世の中は本当に不公平だな…ってつくづく思う。誰も好き好んで知的障害者として生まれてくる訳じゃない。生まれ落ちた時点で圧倒的に不利な状況とか。もう親ガチャとか言うレベルじゃない。

……と色々思ってしまうのだけど、私には出来ることしか出来ないので、考え過ぎないようにしている。この仕事は相手の立場に真摯に寄り添うことが大切だけど、ある程度の割り切りも必要だと思う。

せめて自分が関わった子は幸せであって欲しい…とは思うのけど、それがなかなか難しい。

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放課後等デイサービス
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白い木蓮の花の下で
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