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書評

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自由戀愛 岩井志麻子 中央公論新社

昼メロ的と言うのだろうか。大正浪漫の世界で、2人の女が1人の男を挟んで張り合う……という筋書きだった。昼メロとして読めば...

楽園 ラック・ヴィエン 岩井志麻子 角川ホラー文庫

気分転換になるような、小気味のいいホラーが読みたいと思って手に取ったのだが、とんだ本を掴まされてしまったと軽く憤りを感じ...

ぼっけぇ、きょうてえ 岩井志麻子 角川ホラー文庫

夏の読書はホラーでしょう……という単純な発想から手に取った作品集。 結論から言うと「ちっとも恐くなかった」が、面白くなか...

死にたくなったら電話して 李龍徳 河出書房新社

『死にたくなったら電話して』は第51回文藝賞受賞。ツイッター界隈で絶賛されていたので、ちょっと気になり手に取ってみた。 ...

地の群れ 井上光晴 河出文庫

作者の娘である井上荒野のエッセイにあった、井上光晴が、娘の飼育していたヤドカリを「焼いていいか?」と娘に聞いたというエピ...

宮沢賢治に聞く 井上ひさし 文春文庫

宮澤賢治を大好きな人達が、よってたかって賢治を語ったファンブックである。 宮澤賢治は多くの人によって語られたり研究されて...

ひどい感じ 父・井上光晴 井上荒野 講談社

わたしは、たとえ「イマイチだなぁ」と思った作家さんの作品も、とりあえず3冊は読むのを身上にしている。 どんな大作家だって...

ヌルイコイ 井上荒野 光文社

またしても題名に惚れて手にとってしまった作品である。 ヌルイコイ……いいじゃないの。もしかしたら私の同志が登場する小説?...

どろにやいと 戌井昭人 講談社

題名の『どろにやいと』とは「泥に灸」ということわざの事で、意味は「馬の耳に念仏」と同じとのこと。 元・プロボクサーの男が...

すっぽん心中 戌井昭人 新潮社

平凡に生きる人の日常生活を切り取った3つの作品からなる短篇集。 表題作の『すっぽん心中』は芥川賞の候補になったとのこと。...

水の中のザクロ 稲葉真弓 講談社

物語の舞台は「健康ランド」。いっとき大ブームをおこした大型温泉娯楽施設である。 最近はやっている「スーパー銭湯」よりも、...

ガーデン・ガーデン 稲葉真弓 講談社

稲葉真弓はなんとなく敬遠していた作家さんだけど、今まで読まずにいて損しちゃったなぁと思う。 名前にしろ、題名にしろ、どこ...

午後の蜜箱 稲葉真弓 講談社

淡々と面白かった。独身の中年女性を描かせたら、稲葉真弓の右に出る人はいないんじゃないかと思う。 稲葉真弓の作品は面白くて...

千年の恋人たち 稲葉真弓 河出書房新社

こってりと「女!」を堪能したいなら、稲葉真弓が良いと思う。 この人の描く女はみっしりと身が詰まっている感じがする。リアリ...

イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子 文藝春秋

絲山秋子って、最近、本屋でやけに平積みされてる作家さんだなぁ……と思っていたら芥川賞受賞とのこと。 名前だけ知っているの...

海の仙人 絲山秋子 新潮社

私は絲山秋子の感覚、かなり好きみたい。 正確に言うなら絲山秋子の作品が好きと言うより、絲山秋子の描く主人公の生き方が羨ま...

蝶々さん 市川森一 講談社

『蝶々さん』はオペラ『蝶々夫人』のモデルになった女性を描いた作品。 史実がどうなっているのかは知らないので、ある程度史実...

赤の他人の瓜二つ 磯崎憲一郎 講談社

久しぶりに「感想が書き難い」作品と取り組んだ。 面白いかと問われたら「いや、そうでもない」と言うし「じゃあ、駄目だったの...

グレイのしっぽ 伊勢英子 中公文庫

『グレイがまってるから』『気分はおすわりの日』のに続く作品でグレイのシリーズとしては完結編にあたる。 ちなみに「グレイ」...

グレイがまってるから 伊勢英子 中公文庫

絵描きである作者、伊勢英子と、夫と、子供2人と、グレイという名のハスキー犬の生活を描いたイラスト付きのエッセイ集である。...

重力ピエロ 伊坂幸太郎 新潮社

こういうのが今時の小説なんだろうか。 サラッっと読みやすく、そこそこ格好よく、キャラが素敵で、そこそこ理屈っぽくて。悪い...
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