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コールドゲーム 荻原浩 新潮文庫

いきなりネタバレを書いちゃうので「ネタバレ勘弁」な方は、ご遠慮くださいませ。

『コールドゲーム』の感想を書くにあたってはネタバレしないと、どうにも書きようがないので致し方なく、ご容赦のほどを。

荻原浩は今までハートフル系の作品が多かっただけに意外過ぎる展開にちょっとビックリしてしまった。

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コールドゲーム

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ザックリとこんな内容
  • 高3の夏、復讐の計画がスタートする。
  • 犯人に中2時代のクラス中のイジメの標的だったトロ吉が浮上する。
  • 光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのが…

感想

「いじめ」をテーマにして復讐劇だった。

中学時代にクラス全員からいじめを受けていた少年が18歳になって、かつて自分をいじめていたクラスメイトに復讐する話…と思わせておいて、彼は自殺していて、彼の両親が手を下していた……というオチだった。

読ませる文章としては、質が高いと思ったのだが、彼の両親に対して素でブチ切れてしまった。

「いじめ」という問題が、まだ一般的なことではなかった時代ならまだしも、携帯電話が普及している設定で「いじめ」から我が子を守る努力をしないで、我が子に自殺されてから復讐するだなんて逆ギレとしか思えなかったのだ。

不登校の子供達のためのフリースクールがあったり、検定試験で中卒の資格を得る手段もある現代に生きていて、自分の子供が酷いいじめに遭っているのに具体的な措置をとらずに傍観していただなんて、親失格と思う。

ましてや、いじめていた子供達に復讐など言語道断!

最近はイジメで自殺する子が増えていて、学校や教師に相談したにも関わらず、被害者の子どもが命を絶つケースもあるけれど『コールドゲーム』の親の場合は、子どもがイジメの渦中にいる時に最善を尽くしていたとは思えないのだ。

そんなことを思って、1人で頭にきて熱くなってしまった。

……が。よく出来た小説だと思う。

そういう親って、現実的にいそうだし。

そして、それを「良し」としなかった作者の解釈には好感が持てた。

自殺した少年をいじめていたクラスメイト達にも、それ相応の罰が与えられたことも「そりゃぁ、仕方ないよな」と思った。

自分の罪は自分で背負っていかなくちゃ。それが、どんなことであったとしても。

個人的には、不愉快かつ嫌いなタイプの作品だけど、いい作品だと素直に思った。

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白い木蓮の花の下で
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