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婉という女 正妻 大原富枝 講談社文芸文庫

久しぶりにガツンと来た。ゆっくりと時間を掛けて読んだし、ゆっくりと時間をかけて読むに値する1冊だった。

女性をこんな風に書ける作家さんを、今まで知らなかっただなんて!

なんと勿体無いことをしたのだろう。もっと早くに出会いたかった。

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婉という女 正妻

土佐藩執政、父・野中兼山(良継)の失脚後、4歳にして一族とともに幽囚の身となった婉。

男子の係累が死に絶えた40年後、赦免が訪れ、自由となったものの、そこで見たのは、再び政争の中で滅びてゆく愛する男の姿であった……。

無慙な政治の中を哀しくも勁く生きた女を描き、野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞した名作「婉という女」に、関連作「正妻」「日陰の姉妹」の2篇を付し、完本とする。

アマゾンより引用

感想

家長の罪により、幽閉された一族の連作短編集。だいたいからして「40年間も幽閉されていた」っていう設定が素敵過ぎる。設定だけでクラクラきてしまうのに、人物の書き込みがこれまて凄い。

「女の怨念」と言うのだろうか。全体的にはストイックなのに女汁がしたたっている感じなのだ。

『婉という女』『正妻』『日陰の姉妹』と、それぞれにヒロインの性格は違っている。

表題作になっている『婉という女』と『正妻』のヒロインは、武家社会、男尊女卑の世界に生まれた女だというのに、恐ろしいほど自己主張が強いのだ。

表に出る訳でもなければ、自らで何かを成しえた訳でもないのだけれど、自らの生き方に確固とした矜持を持っているという感じで非常に魅力的だった。

いっぽう『日陰の姉妹』のヒロインは、前2作のヒロイン達とは随分と雰囲気が違うのだけど、それでも「孕む性の力強さ」のようなものが感じられて、違った意味で面白かった。

『婉という女』や『正妻』のヒロインのように私も志とか自分の意思や信念を持ち続ける女でありたいと思う。

ただ、それが幸せな生き方かどうかは激しく疑問。人として何かを貫くってのは、厳しい道だなぁ…と感じるだけに。

今後も、大原富枝の作品は、時間をかけて追ってみようと思う。

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白い木蓮の花の下で
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