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樹上のゆりかご 荻原規子 理論社

良く出来た作品なんじゃないかと思う……なんて事を書いてはみるものの、個人的には、まったくと言っていいほど受け付けない作品だった。

文章もそこそこ綺麗だし、しかも読みやすい。登場人物もなかなか魅力的。

物語の構成だって悪くない。好きになれない理由なんて、おおよそどこにも無いような感じなのだが、私はこの作品のバックボーンに共感することができなかったのだ。

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樹上のゆりかご

旧制中学の伝統が色濃く残る辰川高校。上田ひろみは、学校全体を覆う居心地の悪さを感じていた。

合唱祭で指揮者を務めた美少女有理と出会ってからは更におかしな事が起き始める。

学園祭の準備に追われる生徒会へ届いた脅迫状、放火騒ぎ、そして、演劇で主役を演じた有理が…

!樹上におかれたゆりかごのような不安定な存在「学校」。そこで過ごす刹那を描いた学園小説の名作が、書き下ろしの短編を収録して新たに登場。

アマゾンより引用

感想

舞台は、とある公立高校。頭の良い子が通う学校で主人公は可も無く不可もなくという感じの女子校生。

合唱際だの演劇祭だのといった学校行事を交えて、お話が転がっていく。たぶん好きな人は、メチャメチャ好きなんじゃないかと思う。

が、私は「学校」とか「集団」ってものに、ほとんど思い入れを感じないタイプの学生だったので、登場人物達の「思い入れ」にまったくついていけなかったのだ。

私はその当時で言うところの「不良学生」ではなかったし、不登校とか、そういう訳でもなかった。おおむね真面目で善良な学生だったが集団活動ってのは、あまり好きではなかったのだ。

卒業アルバムを平気で棄ててしまうような人間に、こういうタイプの作品は理解できないってことだと思う。

登場人物……あるいは作者が書かんとしている思い入れを「どうしてそんなことに、こだわってるの? もしかして暇なの?」なんて思ってしまうようでは、救いようがない。

私は小指の先ほども面白いと思えなかったのだが、爽やかで良い作品だと思う。

そこそこ理屈も通っているし、登場人物の内面的なところもよく書けていると思うし。

私が書いても説得力はないだろうが、たぶんよく書けているんじゃないかな……と思った。

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白い木蓮の花の下で
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