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最果てアーケード 小川洋子 講談社

『最果てアーケード』はとある架空の商店街を舞台にして連作短編集。

名作といわれる『博士の愛した数式』以降ずっと抱いてきた「コレジャナイ感」を払拭してくれる作品だった。

私の好きな意地悪な小川洋子が帰ってきた!

これは素晴らしい。誰得って、そりゃぁ、もう私得。

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最果てアーケード

使用済みの絵葉書、義眼、徽章、発条、玩具の楽器、人形専用の帽子、ドアノブ、化石……。「一体こんなもの、誰が買うの?」という品を扱う店ばかりが集まっている、世界で一番小さなアーケード。

それを必要としているのが、たとえたった一人だとしても、その一人がたどり着くまで辛抱強く待ち続ける――。

アマゾンより引用

感想

小川洋子と言う作家さんは、乙女ちっくなファンタジーめいた独特の世界を作る人で、人の温かさ、優しさ、哀しみなんかを上手に表現してくれる。

大ヒットした『博士をの愛した数式』に至っては、その優しさと哀しみを表現した名作だと思う。だけど、それだけじゃないのだ。小川洋子と言う人は。

小川洋子はどんなに優しくて綺麗な作品にも、毒針を仕込んでくる人なのだ。

この読書録には書いていないけれど、芥川賞を受賞した『妊娠カレンダー』などは、その毒針の原点だと思う。私はその毒針に惹かれて読み続けてきた。

しかし、最近は無難に面白いと言うか、ヒューマニズム路線が勝ち過ぎていて「面白いんだけど、なんか違う」とずっと思っていた。

なので、この作品で久しぶりに懐かしい毒針に触れる事が出来て感無量。「私が読みたかったのはコレだ!」とばかりに興奮してしまった。

とは言うものの手放しで絶賛って訳ではない。

実はこの作品。漫画雑誌に連載する漫画のための原作小説とのこと。

  

少女漫画誌としては高い年齢層をターゲットにした漫画雑誌ではあるのだけれど「漫画ありきなんだな」と思う部分は多々あった。なので、純粋に小説を楽しみたい人には物足りないと思う。

小川洋子ファンには自信を持ってオススメしたい作品だけれど、そうでなければ秀作ってところだろうか。

個人的には「久しぶりに私の好きな小川洋子を読ませてもらったわ」と大満足出来る1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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