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純文学

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七里湖 大庭みな子 講談社

大庭みな子の作品を手に取るのは初めてなのに、よりによって未完の作品を読んでしまった。 図書館の新刊コーナーに入っていたの...

芽むしり仔撃ち 大江健三郎 新潮文庫

大江健三郎の作品は「読みにくい」という印象があるが、その中でもこの作品は比較的読み易い部類に入るだろうと思う。 第二次世...

塩の味 大岡玲 集英社

主人公は人間。食べ物を副主人公にした短編小説集だった。 どの話にも食事のシーンが登場する。作者の大岡玲はものすごく食べる...

わたしが・棄てた・女 遠藤周作 講談社文庫

「虐げられた人間」を書かせたら遠藤周作は最高だなぁ…と思わずにはいられない。 『わたしが・棄てた・女』は森田ミツの不憫さ...

天使 遠藤周作 講談社文庫

手のひらに収まってしまいそうな、小さな作品ばかりを集めた短編集である。 短編のことを掌編ということがあるけれど、ここに入...

悪霊の午後 遠藤周作 光文社文庫

『悪霊の午後』は「悪魔のような女」に翻弄される主人公を描いたエンターティメント小説。 軽くホラーというか、ミステリーっぽ...

月光のドミナ 遠藤周作 新潮文庫

『月光のドミナ』はドロドロ系の作品ばかりを集めた遠藤周作の初期短編集である。 私が持っている短編集の中で、いっとう贔屓に...

海と毒薬 遠藤周作 新潮文庫

『海と毒薬』は第二次世界大戦中にあった米軍捕虜の生体解剖事件もとにして書かれた小説である。 ネタがネタなだけに、かなりグ...

彼の生きかた 遠藤周作 新潮文庫

『彼の生きかた』は猿の研究と、猿のことしか考えられない男が恋をする話だ。 主人公のモデルになったのは、間直野之助というニ...

深い河 遠藤周作 講談社文庫

「好きな作家の名前は?」と問われたら、私は1番に遠藤周作の名前をあげる。 遠藤周作は、言わずとしれたキリスト教作家の大御...

ボロ家の春秋 梅崎春生 講談社文芸文庫

最近、軽い目の本……もとい、私がサクサクと読めるタイプの本が続いていたので「ちょっと真面目なのをいっとく?」と思い立って...

狂人日記 色川武大 講談社文芸文庫

精神病を患った50代の男の物語。 作者を投影している部分がある…とのことだが、私は作者の色川武大についての知識は無いし、...

少女の領分 入江曜子 講談社

第二次世界大戦中に少女期を迎えたヒロインの成長物語。 正直、それほど面白いとは思わなかった。「少女時代って、こんな感じよ...

地の群れ 井上光晴 河出文庫

作者の娘である井上荒野のエッセイにあった、井上光晴が、娘の飼育していたヤドカリを「焼いていいか?」と娘に聞いたというエピ...

どろにやいと 戌井昭人 講談社

題名の『どろにやいと』とは「泥に灸」ということわざの事で、意味は「馬の耳に念仏」と同じとのこと。 元・プロボクサーの男が...

すっぽん心中 戌井昭人 新潮社

平凡に生きる人の日常生活を切り取った3つの作品からなる短篇集。 表題作の『すっぽん心中』は芥川賞の候補になったとのこと。...

水の中のザクロ 稲葉真弓 講談社

物語の舞台は「健康ランド」。いっとき大ブームをおこした大型温泉娯楽施設である。 最近はやっている「スーパー銭湯」よりも、...

ガーデン・ガーデン 稲葉真弓 講談社

稲葉真弓はなんとなく敬遠していた作家さんだけど、今まで読まずにいて損しちゃったなぁと思う。 名前にしろ、題名にしろ、どこ...

午後の蜜箱 稲葉真弓 講談社

淡々と面白かった。独身の中年女性を描かせたら、稲葉真弓の右に出る人はいないんじゃないかと思う。 稲葉真弓の作品は面白くて...

千年の恋人たち 稲葉真弓 河出書房新社

こってりと「女!」を堪能したいなら、稲葉真弓が良いと思う。 この人の描く女はみっしりと身が詰まっている感じがする。リアリ...

イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子 文藝春秋

絲山秋子って、最近、本屋でやけに平積みされてる作家さんだなぁ……と思っていたら芥川賞受賞とのこと。 名前だけ知っているの...
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