エンタメ小説

正直、イマイチだった。私は久世光彦のファンだが、この作品はいただけなかった。へたくそなエロ小説としか思えないほど、セック...

『陛下』は久世光彦の書いた作品の中で２番目に好きな作品。ちなみにナンバーワンは『早く昔になればいい』である。２つの作品の...

『蕭々館日録』は読むのにすごく手間取ってしまったけれど、じっくり読むのに相応しい１冊だった。大正から昭和にかけて活躍した...

私は、久世光彦の書く文章のリズムが好きみたいだ。とりたてて面白いと思えるほどの作品ではなかっのたのに、ゆるゆると、ヌルイ...

もう、随分前に読んだ作品なのだが、ふと読みたくなって再読してしまった。妖しげな１２の店と、その店に係わる物と、その物に連...

「今の季節に読まなければ何時読むんだ？」てな題名なので手に取ったエッセイ集。毎度お馴染みの「久世節」で、ネタ的には使い古...

題名を一瞥してエッセイ集かと思ったのだが「桃」を題材にした短編を多目にあつめた短編集だった。なぜかしら「桃」という単語を...

時間を巻き戻す……という方法でもって壊れた「物」を修理する「よろずお直し業」を営む主人公の旅を描いた短編連作集。一話完結...

父と幼い娘の暮しを描いた短編連作集。ＳＦと言うことで不条理な話が多く、好き嫌いは分かれると思う。不条理系のＳＦ小説って滅...

勧められたジュニア小説の課題図書もこれでラスト１冊。この作品は私がどっぷりハマってしまった『かめくん』の姉妹編。『冷静と...

ジュニア系の文庫から出ている作品なのだけれど、侮れない面白さだった。ちゃんとしたＳＦだが、しかし現代日本。そして主人公が...

テレビドラマで大ブレイクしたという噂を聞いてミーハー心から購入した１冊である。ドラマのストーリーとは随分違っているとのこ...

なんてムカツク文章を書く作家さんなんだろう。萱野葵の作品を読むのはこれで２冊目。『ダンボールハウスガール』を読んだ時も、...

39歳のバツイチ女性が自分の母親の認知症と向き合う物語だった。……と書くと、重たくて暗い話のように思われそうだけれど、よ...

表題作と、もう１作短編『ことり心中』が入った短編集。２つしか収録されていない短編集の場合、大抵どちらか片方の作品が気に入...

友人のすすめで手に取った１冊。なんとも乙女チックな題名で「これは期待して良いのかも」とワクワク読みはじめたのだけど……ど...

最近、育児をする男性のことを「イクメン」と言うらしい。そしてこの本はイクメン達が主人公の短編集だった。育児と言うと母親が...

川端裕人の得意とする少年の成長物語…ということで期待して手に取ってみたが、今回はどうにも戴けなかった。「せちやん」と呼ば...

保育園で働く新人の男性保育士さんを中心として、保育園の内外で起こった出来事を連作で綴ったお仕事小説だった。登場人物の中心...

図書館で借りる時に「この題名の意味は何なのだろう？」と首を傾げつつ手にとった。題名の『ふにゅう』とは母乳（ぼにゅう）の反...

2006年の夏は、まだ始まってもいないのに「この夏、最高の小説だねぇ」と言える作品に出会ってしまった。個人的に夏が大好き...