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せちやん 川端裕人 講談社

川端裕人の得意とする少年の成長物語…ということで期待して手に取ってみたが、今回はどうにも戴けなかった。

「せちやん」と呼ばれる男と、彼に影響を受けた3人の少年の物語。

これまでは少年物でも「少年の日の思い出」だったのが、大人になるまでの人生を引っ張ってしまったところが敗因か。嘘臭くて鼻白んでしまった。

この感想はネタバレを含みます。ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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せちやん

学校の裏山にぽつんと建つ摂知庵(せちあん)という奇妙な家。少年三人組はそこで神秘的な中年男と出会った。

銀色のドームに籠もり、遠い星に思いを馳せる日々。「宇宙」に魅せられた少年たちはそれぞれ大きな夢を追いはじめた。

しかし大人になって見上げる空は、ときに昏(くら)く……。切なくほろ苦い青春の果てを描く傑作小説。

アマゾンより引用

感想

せちやんは「宇宙には知的生命体がいる」と信じて、データを観測し続けるアマチュアの天文学者。主人公は宇宙に興味を持つ少年。

結論から言ってしまうと、少年はせちやんの影響を受けつつも、IT産業の世界で生きる男になり、その世界で挫折したことがキッカケで、少年の日の夢に再び戻っていく……という筋書き。

何が嘘臭くてウンザリしたかと言うと、せちやんから影響を受けた主人公を含む3人の少年は、3人が3人とも「すごい人」になってしまったということ。

そして主人公は巨万の富を得る男になってしまったということ。

話が上手く転がり過ぎて、リアリティを全く感じることが出来なかった。

いっそ、ノリノリで話を進めてくれれば、それなりに読めたのだと思うけれど、せちやんの過去に「水俣病」云々の問題を引っ付けてしまったところで止めを刺された感じ。

川端裕人は自然環境の問題に取り組んでいる人のようなので、そういうネタを出したい気持ちは分かるけれど、この作品に持ってくる話ではないような気がした。

ひとことで言うと「ネタ」だけを寄せ集めた未成熟な作品なのだと思う。

知識を詰め込んでいるだけ…という印象。丁寧に描かれた作品ではないのだなぁ…というところが、いたるところに見え隠れしていて、読んでいてムッっとしてしまった。

次の作品に期待したいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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