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真珠夫人 菊池寛 文春文庫

テレビドラマで大ブレイクしたという噂を聞いてミーハー心から購入した1冊である。

ドラマのストーリーとは随分違っているとのことなのだが、なるほど、ブレイクするのも無理はない……という作品だった。

ジャンルで言うならば「通俗小説」であるらしい。今の言葉におきかえてみるなら「エンターテイメント小説」というところだろう。

今回の感想はネタバレが含まれます。ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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真珠夫人

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真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。

が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。

サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。

アマゾンより引用

感想

これは文学というジャンルだけに限ったことではなくてエンターテイメントは、正当派よりも低い評価しか与えられないことが多い。

映画マニアにハリウッド映画を否定する人が多いようにコチコチの文学マニアには、エンターテイメントを良しとしない傾向があるが。

これは全ての人にあてはまると言う訳ではないので悪しからず。

私は、どちらかと言うとエンターテイメント大賛成派である。どんなに美味しいものでも3日も食べれば喰い飽きてしまうように正当派だけが、美味しいとは限らないと思っている。

この作品は舞台となった時代が古いために、現代の常識からすると「それって、どうよ?」と思う部分も多いのだがそれは、それで面白い仕上がりになっている。

一般庶民の生活からは、ほど遠い世界の出来事を読む面白さと物語の運びが軽快なのとで、グイグイと読む者を惹きつける力を持っているように思う。

時代遅れとなってしまった現代でも、面白いのだから当時は、どれほど斬新で面白かったかが忍ばれた。

特にヒロインの瑠璃子というキャラクターの面白さが際立っていたように思う。

処女であるながら、男心を翻弄して、最後は初恋の男の胸で絶命するという、なにやら支離滅裂なキャラクターに仕上がっているのだが女は男に従って当然という時代には、新鮮なキャラクターだっただろうと思われる。

女性が好き放題に動き回っている小説を読むというのは女性の視点で読むと、一種の小気味よさがある。

感動する類のものでも、自分の中で昇華する類の作品ではないのだが、これは、これで面白くて良いのではないかと思った。

何度も読み返したいとは思わないが、それなりに楽しめた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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