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桜川ピクニック 川端裕人 文藝春秋

最近、育児をする男性のことを「イクメン」と言うらしい。

そしてこの本はイクメン達が主人公の短編集だった。育児と言うと母親がメインだと思われがちだけれど、父親がメインで頑張っている家庭も少なくはない。

そして、小説の世界にも育児とか子供を描くのが得意(もしくはテーマにしている)作家さんがいる(重松清とか、佐川光晴とか)。

川端裕人もその列に入る作家さんであると言っても良いと思う。

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桜川ピクニック

「おとう、やくそくだよ」――ママは出産を控え入院中。母親不在の不安に耐える二歳半の息子がパパにねだったモノは“うんてんしんとだっこひめ”。

いったい息子は何が欲しいのか? 言わんとすることを理解しようとパパは……。退院した妻たちの前で息子がとった行動に、あたたかな気持ちが溢れ出す傑作短篇(「うんてんしんとだっこひめ」)。

ほか、仕事と育児の間でゆれる“父と家族”を描いた短篇五篇を収録。

アマゾンより引用

感想

育児メインで生活している人間の閉塞感とか、悩みとかがリアルに描かれていたと思う。たぶん、これは男女の別なく普遍的なことだと思う。

私も現在2歳児の娘を相手に格闘しているので「分かるわぁ」とか「それって、あるよねぇ」と共感出来る部分が多々あった。

……が、作品としては小粒揃いで面白さには欠けるように思った。

そして本質的に育児に対する姿勢が甘いような気がする。現役で育児に携わっている立場からすると受け入れ難いところが多くて、ついていけなかった。

全体的に愚痴っぽいのは仕方ないにしても「男性が育児をしているのだし」と言う甘えが透けて見えているところが気になった。

人間は常に、もやもやと、やれ切れない気持ちを抱えているものだし、そう言う意味においては、人間を上手く描けていると言えなくもない。だけど、不貞腐れたような姿勢が私には受け入れがたかった。

この類のテーマを持ってくるら、もっと掘り下げたところまで描いてドロドロさせるか、そうでなければ前向きに取り組んで具体的な解決を模索するかをしないと中途半端な物になってしまうような気がする。

ひと言で言うなら重松清の劣化版……と言う印象。

ただ、切って捨てるには惜しいようなキラリと光る部分もあるだけに、次回作に期待したいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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