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ふにゅう 川端裕人 新潮社

図書館で借りる時に「この題名の意味は何なのだろう?」と首を傾げつつ手にとった。

題名の『ふにゅう』とは母乳(ぼにゅう)の反対を意味する造語である。

子育てをする主人公の男性が「ふにゅうがあったら良いのに…」と思ったところからの題名。中身を読んでみて、なるほど納得。

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ふにゅう

感想

父親の子育てをテーマにした短編集で5作品が収録されていた。

子育てパパ作家というと、今までは重松清をが頭に浮んだものだが、重松清よりもずっと親近感が持てた。

作者と世代が近いから……ってこともあるだろうけれど、子育て観とか、家族観が「今時の核家族のお父さん」のそれに近いような気がするのだ。

私自身は子供を持っていないけれど、この短編集に登場したお父さん達は、私の周りにいる若いお父さん達によく似ているのだ。

特に気に入ったのは題名の元になっている子育てパパが奮闘する『おっぱい』と、同じく子育てパパが奮闘する話だが、子供の成長が感じられた『ギンヤンマ、再配置プロジェクト』の2作品。

『おっぱい』は父親の育児ノイローゼ話。「子育てって楽しいことばかりじゃない」という子育ての辛さと「だけど、やっぱり可愛くてしょうがない」という気持ちとが交錯するところが、リアルで面白かった。

『ギンヤンマ、再配置プロジェクト』は、成長していく子供の描写がとてもよかった。短期間の話なのに「子供って、こんなスピードで成長していくんだなぁ」と感じさせられた。

川端裕人の書く物を読んだのは『川の名前』に続いて、まだ2冊目だけど、今後は熱く注目していきたいと思う。

すでにそこそこ作品数があるようなので続けて追っていきたい。

川端裕人の作品は文学的な要素は低めだが、話の面白さと「いまどきだけどスレてない」家族観が面白い。満足できる良い作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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