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ザリガニマン 北野勇作 徳間デュアル文庫

勧められたジュニア小説の課題図書もこれでラスト1冊。

この作品は私がどっぷりハマってしまった『かめくん』の姉妹編。『冷静と情熱のあいだ』のように、1冊づづでも楽しめるが合わせて読んだ方が、それぞれの作品をより深く理解できると思う。

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ザリガニマン

『有限会社ムゲンテック』の社員トーノヒトシは、「人類の敵」を開発する最中に、謎の爆発事故に巻き込まれた。

破壊された機材、飛び散った現実。生体素材と人間とのインターフェイスは思いがけない事態に発展。彼は「正義の味方」ザリガニマンとなってしまったのだ。

ゆけ、トーノヒトシ!戦えザリガニマン!書き下ろしだよ、ザリガニマン!!あの「かめくん」の姉妹編が登場だ。

アマゾンより引用

感想

嗜好の問題だと思うので、なんとも言いがたいのだが個人的には、この作品よりも『かめくん』の方が好きだった。

かめくんもザリガニマンも、ヒーローにしてヒーローにあらずというキャラクターだが、かめとザリガニを比べると、圧倒的にザリガニの方が格好いい。

バルタン星人と深く親しんだ世代の人間としては、ザリガニは「変だけど、そこそこ格好いいキャラクター」と思えてしまって、その分だけ「やるせなさ度」が低くなるのだ。

この作品が『かめくん』と大きく違うところは、かめくんは最初からかめくんであったが、ザリガニマンは最初からザリガニマンだった訳ではなくて、普通の人間がザリガニマンになるというところだろう。

不条理な話ではあるけれど『かめくん』の痛さを思うと「普通に不条理な話」としか思えないのだ。

不条理な部分は、そこそこ面白かったし、世界観などは「なるほどなぁ」と思ったのだが、正直なところ、ちょっぴり退屈だった。

しかし男性が読むと受ける印象が変わってくるらしい。「ザリガニマンになる主人公に感情移入して読めた」と言うのだ。

私がこの作品にハマれなかったのは男性の気持ちが理解できないからなのかも知れない。

男性が主人公でも、ちゃんとシンクロできる作品もあることを思えば、単にそれだけが理由だとは思えなかったりするのだが。

ハマれなかった作品ではあるけれど、良い作品だとは思う。

ジュニア小説の文庫シリーズにしては「ちゃんとSF」になっているのだ。世界観の作り込みは星新一にも引けを取らないと思う。

ショートショートと長編小説を比べるのには無理があるが、ジュニア小説やアニメにありがちな「なんちゃってSF」とか「SF風味」とはひと味もふた味も違う。

北野勇作の作品はこれで2冊目だが、機会があれば他の作品も読んでみたいと思う。

だが『かめくん』以上に好きになる作品はないんじゃないかなぁ……。

作品とはまったく関係のない話だが、甲殻類は直立二足歩行するよりも、火を通して食べる方が好きだ。ザリガニもなにげに美味しそうだよな……なんてことを思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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