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白い花と鳥たちの祈り 河原千恵子 講談社

友人のすすめで手に取った1冊。

なんとも乙女チックな題名で「これは期待して良いのかも」とワクワク読みはじめたのだけど……どうにも受け付け難い作品だった。

主人公と同じ中学生の頃にでも読んでいれば高評価だったかも知れないけれど、精神「おばさん」になった今の私には色々な意味で無理だった。

小説すばる新人賞受賞作とのことだけど、いっそジュニア小説として書いた方が面白かったんじゃないかと思う。

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白い花と鳥たちの祈り

ザックリとこんな内容
  • 主人公は中学一年生。母の再婚と私立中学への入学を機に新しい町に越してきた。
  • 新しい家族にも新しい学校にも馴染めない彼女の心の拠り所は、近所の郵便局に勤める青年だった
  • 主人公は郵便局に勤める青年の笑顔を見に郵便局に通う楽しみにするようになって…

感想

主人公の少女は中学生。思春期まっただなかの難しいお年頃。

母の再婚相手と家族として暮らしていかなければならない葛藤があったり、実の母と気持ちが通じなかったり、学校でもイマイチ友達関係をスムーズに築けなかったりと悩みが満載。主人公の気持ちにのめり込んでしまいそうな設定なのだけど、主人公の自己中心っぷりにはついていけなかった。

まぁ…中二病と言えばそうなのだろうけれど、他者への思いやりがなさ過ぎて、可哀そうな設定にも関わらず、これっぽっちも同情出来なかった。

大人達も然り。主人公の母親の駄目っぷりには目を見張るものがあった。

私自身もいまは女の子の母親なので余計に。母娘して「精神的かまってちゃん」としか言いようがなく、どこにも気持ちを寄り添わせることが出来なかった。

母親の再婚相手の男性は出来た人だったのだけど、これもまた「そんなヤツおらへんやろ~」と突っ込みたくなるほど出来過ぎた人で、あそこまでいくと、ちょっと嫌味。

副主人公の青年は、ちょっと面白いと思ったけれど、彼と関わるセラピストは胡散臭さ全開。少女漫画のようなノリで辟易させられた。

そんな訳で、この作品は私には何ひとつ共感出来るところが無かったのだけど「何故、これほどまでに駄目だったのか」ちょっと不思議に思ったりした。

この本をすすめてくれた友人とは長い付き合いで、友人がすすめてくれた本は私のツボを滅多に外さない。なので今回も「これは期待できるかも」と思って読み始めたくらいなのだ。

つらつらと考えてみたのだけど、理由は1つしか思い当たらなかった。友人は男性で私が女性だってこと。

私は物語を読む時、主人公が女性の場合は、主人公がどんなタイプの人間であったとしても「何某か共感することが出来る」ってことを重視してしまう。

しかし主人公が男性の場合は自分と感性や考え方が違っていても「まぁ、こんな人もいるよね」と許容出来ることが多い。

主人公に対して求める物が、同性の方がよりシビアになっているのだと思う。この作品の主人公は中学生なので、そう思えば我がままなのも思いやりがないのも仕方のないことなのだけど、大人げなく「嫌な女…」と思ってしまったのが敗因だった。

理由はともあれ非常に残念な1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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