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本の感想

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わが百味真髄 檀一雄 中公文庫

檀一雄が美味しいと感じた食べ物についての小話がズラーッと並んでいるだけの、なんとも不毛な随筆集である。どこそこで食べた、...

怪老の鱗 奇人・変人交遊録 団鬼六 光文社

官能小説の大家が書いた「変態さんいらっしゃい」なエッセイ集だった。団鬼六の作品は何冊か読んだけれど、このエッセイ集を読ん...

雪の練習生 多和田葉子 講談社

ちょっと風変わりな話だったけれどかなり面白かった。人語を解する北極熊の「三代記」。サーカスの花形で自伝を書いた祖母、女曲...

尼僧とキューピッドの弓 多和田葉子 講談社

フェミニズムな意味合いの強い作品だと聞いていたのだけれど、むしろ雰囲気小説かなぁ……と思って読んだ。日本人の作家があるド...

負けんとき  ヴォリーズ満喜子の種まく日々(上・下) 玉岡かおる 新潮社

ガッツリとした大河小説だった。大河小説好きにはオススメしたい1冊。ガッツリとした大河小説を書いてくれる女性作家さんって、...

天涯の船(上・下) 玉岡かおる 新潮社

久しぶりに「大河ロマン」が読めて大満足だった。明治の動乱期に、女性がアメリカへ留学するってだけでもドラマなのに、主人公は...

捨て色 玉岡かおる 角川文庫

上手い、上手くないに限らず「うわぁ~好きぢゃないなぁ」と思った作品。忍ぶれど 色に出にけり わが恋は……よろしく「色」と...

山頭火随筆集 種田山頭火 講談社文芸文庫

漂白の俳人、種田山頭火の俳句、随筆、日記を集めた1冊である。『知ってるつもり 種田山頭火 活字版』というノリだった。これ...

フラワーズ 谷村志穂 角川春樹事務所

あまり期待していなかったのだけど、予想外に面白くて吃驚してしまった。久しぶりにに「いっき読み」をしてしまったほど、物語に...

海猫 谷村志穂 新潮文庫

『海猫』は手放しでは絶賛出来ないのだが、かなり面白く読ませてもらった。読み手をグイグイ引っ張る力のある作品だと思う。上下...

助教授ルリコの恋 谷村志穂 集英社

それほどの力作だとは思えないし、上手いってほどでもないのだけれど、なぜかドップリとハマってしまった。35歳の助教授ルリコ...

シュークリアの海 谷村志穂 集英社

谷村志穂の書く女性は不安定な人ばかりなのだろうか?それとも、たまたま手にした2冊が、揃ってそんなタイプだったのだろうか?...

妖精愛 谷村志穂 河出書房新社

谷村志穂は「なんとなく胡散臭くて好きになれないかも」という、読まず嫌いとしか言いようのない理由から、今まで手に取ったこと...

猫と庄造と二人のおんな 谷崎潤一郎 新潮文庫

多忙で図書館に行けなかった時期があり、読む物が無くなってしまったので本棚から引っ張り出して来て再読してみた。もともと谷崎...

金色の死 谷崎潤一郎大正期短編集 谷崎潤一郎 講談社文芸文庫

足フェチ谷崎ここにあり……というような変態度したたる短編集だった。エロい……素敵にエロ過ぎる。性的な要素を含むこだわりを...

痴人の愛 谷崎潤一郎 新潮文庫

こんなにも谷崎潤一郎の作品が好きなのに、読書録に作者の本が1冊も並んでいないことに気付いて驚いた。だいたい、読書録を書き...

断貧サロン 谷川直子 河出書房新社

悪い男(この作品の中では貧乏神という設定)に貢ぐ女達の物語。タイトルにもなっている『断貧サロン』は、貧乏神と縁を切るため...

母の恋文谷川徹三・多喜子の手紙 谷川俊太郎 新潮社

谷川俊太郎が自らの両親の手紙を編集した書簡集である。人の恋文を読むというのは、ひどく退屈な作業だってことをはじめて知った...

ジョゼと虎と魚たち 田辺聖子 角川文庫

表題作をはじめとする恋愛小説ばかり集めた短編集だった。旅のお共に連れ出して、新幹線の中で読んだのだが、なんとも感想が書き...

ゆめはるか吉屋信子 田辺聖子 朝日文庫

文庫本なのに1冊1000円、しかも上下2冊組の長編だった。ハード・カバーが出版された時から読みたいと思っていたのが、やっ...

不憫惚れ 法昌寺百話 立松和平 アートン

法昌寺というお寺に集まってくる人々の話を繋げて1冊にした連作短編集。実在するお寺がモデルとのこと。物語の中に出てくる「た...
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