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映画『この世界の片隅に』感想。

娘がスキーキャンプに行っていたので夫と2人で『この世界の片隅に』を観に行ってきた。

映画館で映画を観るとなると、毎度子ども向けの映画ばかりなので、娘のスキーキャンプは大人が好きな映画を観る事の出来る貴重な機会だった。

『この世界の片隅に』の原作者、こうの史代。実はブレイクする前から大好きで夫婦して作品を楽しんでいた。

なので『この世界の片隅に』もコミックスで持っていたため「原作の雰囲気が損なわれるのは嫌だなぁ」と心配していた。

ちなみに。こうの史代は広島の原爆をテーマにした『夕凪の街 桜の国』でブレイクしたので、真面な反戦漫画家…と言うイメージを持っている人が多いようだけど、こうの史代実は動物(鳥)漫画で漫画家としての地位を確立している。

『ぴっぴら帳』や『こっこさん』等は、動物好きな人にはオススメなのだけど、残念ながら絶賛絶版中で新品だとキンドル版しか購入出来ない。

動物漫画以外にも『さんさん録』等、普通の人達の慈しむべき日常をテーマにした漫画を描いていて、これもまた素晴らしいのだけど、これもまた残念ながら絶賛絶版中で新品だとキンドル版しか購入出来ない。

まわりくどく、こうの史代の経歴を説明するには訳がある。

こうの史代の真骨頂は戦争云々ではなく「普通の人達の愛すべき日常」を描いているところにあるのだと言うところをお伝えしたかったのだ。

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この世界の片隅に

映画『この世界の片隅に』予告編
この世界の片隅に
In This Corner of the World
監督片渕須直
脚本片渕須直
原作こうの史代『この世界の片隅に』
製作真木太郎
製作総指揮丸山正雄
出演者のん
細谷佳正
稲葉菜月
尾身美詞
小野大輔
潘めぐみ
岩井七世
牛山茂
新谷真弓
澁谷天外(特別出演)
音楽コトリンゴ
主題歌コトリンゴ「みぎてのうた」
撮影熊澤祐哉
制作会社MAPPA
ザックリとこんな内容
  • 1944年(昭和19年)2月、主人公すず(18歳)は広島から軍港のある呉の北條家に嫁ぐ。
  • 戦時下、物資が徐々に不足する不自由さの中、すずは持ち前の性格で明るく日常を乗り切っていく。
  • 翌年、呉市の空襲ですずは大切な物を失ってしまう。

感想

『この世界の片隅に』は呉の空襲や、広島の原爆が描かれているけれど、重要なのはそこではなくて「そんな時代でも明るく懸命に生きた普通の人達の姿」が素敵なのだ。

私は以前から、こうの史代が反戦漫画家的に担ぎ上げられるのが嫌だなぁ…と思っていたので『この世界の片隅に』のヒットも複雑な気持ちでいたのだけれど、実際に映画を観て納得した。

映画で描かれた世界は原作とは別物だけど、これはこれでアリだな…と。

アニメーションの美しさ、音楽の美しさ。そして声優さんもイメージとピッタリだった。

特に「のん」は声優ではなく女優なので心配だったのだけど、彼女の雰囲気とヒロインすずの雰囲気はピッタリ合っていたと思う。

あと何よりも好感が持てたのは映画を作ったスタッフが原作に敬意を持っているのが伝わってきたと言うところ。

どんなに頑張っても原作通りに映画を作るのは不可能で、カットするエピソードが出て来るのは仕方がないと思うのだけど、大幅にカットした白木リン(遊郭で働く女性)のエピソードをエンドロールに突っ込んできたところには「丁寧に作ってるなぁ」」と感激した。

「原作よりも凄いな」思ったのは「絵が動く」ことにより、空襲の恐怖が再現出来ていたってこと。

漫画でも伝わってくるとこはあったけれど、映画を観ていてリアルに「怖い」と感じた。アニメーションにしか表現出来ない事ってあると思う。

映画の内容とは直接関係ない事なのだけど、私が観た回は観客の年齢層がやたら高かったように思う。

「アニメも大人の娯楽として認知されてきたのだな」と言うところあるけれど、アニメを観て育った人達の高齢化を感じた。

現在私は44歳。夫46歳。ざっくりと私達より10歳上の人達が『宇宙戦艦ヤマト』ど真ん中でコミケを牽引してきていると考えると50代の人達がアニメを観るのは何ら不思議ではないのだ。上映中は何度も笑いが起きていて、上映が終わった瞬間は自然と拍手が起こっていた。

この作品は第二次世界大戦時に生きる人達の物語だけど「子どもに見せたい」とか「平和学習に…」とは思わない。

むしろ大人が楽しむ大人の映画だと思う。文句なしの素晴らしい映画だった。

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映画
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白い木蓮の花の下で
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