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映画『サンザシの樹の下で』感想。

先日、夫が奇跡的に早く帰宅した。

平日は夫が帰宅したら「夕食→入浴→録画した番組1本→就寝」と言う流れになっているのだけれど、就寝までの時間が思いの外沢山あったので、ケーブルテレビで録画していた映画を視聴することにした。

選んだのは中国映画『サンザシの樹の下で』。

評判が良かったのを覚えていて、どんな映画かは前知識ゼロで挑んだ。今回はネタバレ前回で挑むのでネタバレが苦手に方はスルーでお願いします。

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サンザシの樹の下で

7/9公開!『サンザシの樹の下で』予告編
サンザシの樹の下で
繁体字山楂樹之戀
簡体字山楂树之恋
ピンShānzhāshù Zhī Liàn
英題The Love of the Hawthorn Tree
監督チャン・イーモウ
脚本イン・リーチュエン
原作エイ・ミー
『山楂樹之戀』
製作チャン・ウェイピン、ビル・コン
出演者チョウ・ドンユィ
ショーン・ドウ
ザックリとこんな作品
  • 『サンザシの樹の下で』(さんざしのきのしたで、原題:山楂樹之恋)
  • 2010年の中国映画。
  • 監督は『初恋の来た道』のチャン・イーモウ。
  • 文化大革命を題材とした恋愛映画。

感想

さて。私は何だかんだ言って中国映画・香港映画が大好きだ。

中国映画はハリウッド映画ほど話題にならない事が多いけれど名作が多く、語りだしたら長くなるのでそこは割愛する。つ

今回は前知識無しで挑んだ…とは言うものの、題名から多少は推察出来るわけで「恋愛系だろうな」とは予想していた。

もしかしたらゴールズワージー『林檎の樹』のオマージュかな…なんて事も考えていて、可憐なヒロインが登場した時は「やっぱり…このヒロインは悪い男に捨てられるんだ」とゲスい気持ちで視聴していた。

チョウ・ドンユィはホント可愛いくてマジ天使

『サンザシの樹の下で』のヒロインの チョウ・ドンユィは妖精のように可憐で素敵な女優さんだった。昔で言うところの吉永小百合的な感じ。

舞台は文化大革命下の中国。国策で農村に派遣されたヒロインは、農村で地質調査隊の一員として働いていた若者恋に落ちる。

この時点で私は「やっぱりヒロイン捨てられる系の話か…」と思っていたのだけれど、なんだか様子が違うっぽい。

ヒロインの父は文化大革命で労働改造所に送られていて、母親は職場で再教育中。一方、恋人は党幹部の息子と言う設定。

ヒロインは教師になるべく学問に励んでいるのだけれど、男性交際なんかがバレたらそれこそ大変な事になる。私も夫もハラハラしながら2人の恋を見守っていた。あくまでも純愛であるものの、ものすごく危うい2人。

ここで私は思った。「これは絶対に密告されて酷い目にあうヤツや…」と。

文化大革命の罠

文化大革命とは?
文化大革命とは、中華人民共和国で1966年から1976年まで続き、1977年に終結宣言がなされた、毛沢東主導による革命運動である。
多数の人命が失われ、また国内の主要な文化の破壊と経済活動の長期停滞をもたらした。
一方で革命中国を世界に印象づけ、当時の学生運動や大衆運動、政治に大きな影響を与えた。
wikipediaより引用

中国映画において文化大革命が登場すると、主要人物が公衆の面前に引き出されて「反乱分子です」みたいな首から看板ぶら下げてリンチに合うのはデフォルトと言っても過言ではない。

きっと彼らもリンチに合うんだ…そう思うと辛くてたまらなかった。

しかし。物語は要素外の方向に展開する。恋人が白血病に罹るのだ。白血病の伏線は最初から張ってあったのに完全に見逃していた。

  • 地質調査隊が働く場所には謎のテントで覆われたところがある
  • 地質調査隊の給料はやたら高い
  • 恋人は「血が止まりにくい」と言う発言をしている。

……等。

しかし、私も夫も恋人達が酷い目に合うと思い込んで観ていたので「ちょ…見つかったらヤバイって!」と、ずっとハラハラし通しで、まさか純粋な恋愛映画だとは思ってもいなかった。

そうだと知っていれば普通に楽しんでおけば良かった……。

ラストはお察しなのであえて書かないけれど、恋愛映画として観るなら甘酸っぱくて美しい映画だと思う。

しかし心の汚れた中年夫婦は勝手に「この恋人達は文化大革命の犠牲になるんだな…」と思って観ていたため、恋愛映画としての面白さよりも「えっ!もしかしてコレって普通の恋愛映画だったの?」と言う驚きの方が大きかった。

なので、もしこの感想を読んでから「観てみようなか」と思われるのでしたら、純粋に恋愛映画として楽しんで戴きたいと思います。

本当に可愛らしいカップルなんです。微笑ましい恋愛なんです。美しい純愛なんです。

夫と2人で「私達の心はどこでこんなに汚れてしまったんだろうね…」と汚れちまつた悲しみに浸ったのですが、素敵な映画であった事は間違いないので感想として残しておきます。

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白い木蓮の花の下で
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