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映画『ナインスゲート』感想。

お正月休み期間中の夜、録画していた『ナインスゲート』を視聴した。

『ナインスゲート』の監督は私が大好きな映画『海の上のピアニスト』を撮ったポランスキー。主演はジョニー・デップ。

どんな映画かはほとんど知らなかったのだけど「ポランスキーの映画でジョニー・デップ主演とか面白いに決まってるでしょ?」と思って録画した。

今回はネタバレ全開の感想です。ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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ナインスゲートの感想

ナインスゲート
The Ninth Gate
監督ロマン・ポランスキー
脚本ロマン・ポランスキー
エンリケ・ウルビス
ジョン・ブラウンジョン
製作ロマン・ポランスキー
製作総指揮マイケル・チェイコ
ウォルフガング・グラッテス
出演者ジョニー・デップ
エマニュエル・セニエ
レナ・オリン
音楽ヴォイチェフ・キラール

あらすじ

作品の主人公のコルソ(ジョニー・デップ)は稀覯本の売買をする専門家。

世界に3冊しか現存しない祈祷書『影の王国への九つの扉』について、3冊のうち本物はどれなのかの調査して欲しいと依頼を受けるところから物語がはじまる。

バルカンのコレクションであるオリジナルと思われる1冊を借り受けたコルソは、他の2冊と比較するために世界各国へと飛び立つ。

破格の報酬に惹かれて仕事を請けたコルソだが、調査を始めてから彼の周りには謎の女が付きまとうようになる。

コルソが本の調査を進めている中、2冊の所有者が殺害され、コルソ自身も命を狙われる。

危機に瀕したコルソを救うのは、いつも謎の女だった。

最終的に本の秘密が明かされ、コルソは古城に辿り着く。古城でコルソは「ある儀式」を目の当たりにすることになる。

キリスト教と悪魔信仰

この作品の中で重要なポイントになるのは悪魔信仰。

日本人はキリスト教のお約束的なところがよく分かっていない人が多い思う。実際私もその中の1人。

映画で描かれているキリスト教とは真逆の位置にいる「悪魔信仰」についてもピンとこない人が多いと思うのだけど、主人公が依頼された稀覯本『影の王国への九つの扉』には悪魔を呼び出す方法が書いてあると言う設定になっている。

「世界に3冊しかない」と言われているその本は3冊の本に分散して秘密が散りばめられていて、それを解読しないと悪魔を呼び出し大いなる力を得る事が出来ない。

謎解き要素はオマケなのかも

映画の冒頭は「稀覯本の秘密を暴く」って事しかか開示されておらず「もしかしたら『薔薇の名前』みたいなミステリーなのかな?」とワクワクしていた。

主人公が秘密に近づけば近づくほど人が死に、主人公はそのたびに命の危険に晒される。そんな中、主人公を助けてくれるのが緑の瞳の謎の女が出現。

主人公がピンチになると颯爽登場。

超絶格闘技でもって主人公の命を救ってくれる。

私は途中まで「なるほど…彼女は主人公に調査を依頼してきた依頼者が寄越したボディーガードって事か…」と思っていた。

ジョニー・デップを堪能して欲しい

この作品。ジョニー・デップ好きに人には是非オススメしたい。

ジョニー・デップの役どころは頭が良くて「金のためなら何でもする」悪党。でも超絶格好イイ。

主人公がモノクルを付けて鑑定している姿など男前にもほどがある…って感じで控えめに言ってストライクだった。ジョニー・デップを堪能したい人は是非観て戴きたい。

しかしこの映画。「面白かったですか?」「良かったですか?」と聞かれたら苦笑いしか出来ない。

実のとこB級映画でしかない

この映画を簡単に説明すると「男前の主人公が命の危険に晒されて、主人公と関わった人は殺されて焼かれて、主人公はそれでも助かって女とセックスする映画である」としか言えない仕上がりなのだ。

面白くない訳でもないのだけどB級ホラー的なノリと言うか。

導入部分は知的な雰囲気で「おっ? いいねぇ」と思わせておいて、突然の暴力。そしてエロス。

ヒロインが空中をスイーッっと飛んでいた場面は思わず「ドラゴンボールかよ?」と心の中で突っ込んでしまった。

二次元でなければ、せめてジャッキー・チェン的な何か…って感じ。まったくもって普通の描写ではない。

この作品は『海の上のピアニスト』を撮った監督の作品だと思って観てはいけない。

『ローズマリーの赤ちゃん』を撮った監督の映画だと思って観て戴きたい。

ローズマリーの赤ちゃん – 予告編

私は知らなかったのだ。

『海の上のピアニスト』と『ローズマリーの赤ちゃん』を撮った人が同一人物だって事を。

この作品を観た後にその事実を知り「なるほどなぁ」と納得した。

私なりの考察

さて。この映画「なんだかワケガワカラナイヨ」と言う感想を抱く人も多いと思う。

なので、ここで私なりの考察とネタバレなど。

この作品は冒頭「稀覯本の秘密を暴く」物語と言う体でスタートする。

なのでミステリ好きな人や本の好きな人は「3冊の本にどんな秘密が隠されているの?」とワクワク観てしまうのだけど、そう言う視点で観るとガッカリすると思う。

この作品の中で重要なのは主人公と「謎の女」の2人だけ。

主人公は自分の欲望に忠実な男で最初はお金のために引き受けた仕事だったのに、最終的には知的好奇心が昂じて自らの手で『影の王国への九つの扉』を開きたいと思うようになる。

謎の女は悪魔、もしくは悪魔の使いで自分の気に入った人間に門を開く役目だと推察される。

謎の女は「門を開きたい」「力が欲しい」と熱望していた人間は「コイツあんまり好きじゃないし」とばかりに破滅へと導いた。

しかし、謎の女は何故だか自分の欲望に忠実な好奇心旺盛なイケメン男子のコルソを気に入ってしまう。

そして「コイツなら仲間に入れてやってもいいかも」と彼に手を貸し、影の王国への扉を開いてやった…ってところが本筋なのだと思う。

まとめ

色々とツッコミどころ満載な上に物語的にはイマイチ納得のいかないところも多くて、稀覯本の秘密が~と引っ張られた挙句のとんでもない展開に唖然とさせられた。

確かに荒唐無稽な作品である意味お正月の夜に観るには相応しかったかな…とは思う。

大切な事なので改めて書きます。

ジョニー・デップ好きの方、B級ホラー好きな方にはオススメしますが、ガチでミステリ好きの方には向かないと思います。

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