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サンクチュアリ 岩城けい 筑摩書房

岩城けいの作品を読むのは今回で2冊目。前回読んだ『Masato』が面白かったので手に取ってみた。

『Masato』は小学生の男の子が親の転勤でオーストラリアで暮らす物語だったけど『サンクチュアリ』はオーストラリアで暮らす一家が日本人の語学留学生を受け入れる物語。

作者の来歴はよく知らないけどオーストラリア在住とのこと。

『Masato』が日本人目線であるのに対して『サンクチュアリ』はオーストラリア人の中年女性目線で書かれているので、2つはまったく違った雰囲気の作品だった。

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サンクチュアリ

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筑摩書房
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ザックリとこんな内容
  • 物語の舞台はオーストラリア。イギリス系の夫とイタリア系の妻、そして子ども達…と言う一家に日本人女子留学生がホームステイにやって来る。
  • イタリア系の妻はどちらかと言うと客好きの世話好き。イギリス系の夫はどちらかと言うと非社交的。2人は倦怠期に入っていた。
  • 文化圏の違う留学生を受け入れることで一家に様々なトラブルが起こり…

感想

う~ん…イマイチ。『Masato』は面白かったけど『サンクチュアリ』は休日の午後に再放送されていそうな海外ドラマを観ているようだった。

今回の主人公は中年主婦なのだけど、彼女にイマイチ魅力がないし好感が持てなかったのが敗因だと思う。主婦を主人公に据えるなら、オーストラリアが舞台と行ってもリアリティとか「らしさ」が必要だと思う。なんかこぅ…BuzzFeedあたりに出てくるネット記事みたい。橋田壽賀子の爪の垢を煎じて飲めば良いんじゃないかな。

日本人留学生がもう少し面白い子だったら良かったのかも知れないけれど、これもまたパッとしない。留学生らしく物怖じしない子で、比較的すんなりとホストファミリーに馴染んでいくのだけど、アッサリし過ぎて物足りない。

作者は倦怠期に突入した中年夫婦の再生を書きたかったのかも知れないけれど、それを書くならもう少ししっかり描写するなり、夫婦のエピソードを重ねてくれないと気持ちを重ねることができない。

作品自体のボリュームが少なめなのに、中年夫婦の倦怠期だの異文化交流だの欲張りセット過ぎたのだと思う。老眼には優しい行間と上下のスペースがが広々とした本でとても読みやすかったけれど、あのページ数で書く話じゃないと思う。

海外が舞台の作品ならイギリスを舞台にしたブレディみかこの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の方が断然面白い。

期待して読んだだけにガッカリだったけど、期待値が高かったからガッカリしたとも言える。この路線なら3冊目は読まないかな。とりあえず次の作品の方向性だけはチェックしたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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