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瞽女の啼く家 岩井志麻子 集英社

岩井志麻子の描く作品はエロスが下品でウンザリだ……とて、しばらく遠ざかっていたのだけれど、何故だかウッカリ手を付けてしまった。

本読みと言う生き物は未練がましいところがあって、自分好みの作品を1作でも書いてくれた作家さんとみるや、その後がどんなにイマイチであっても「もしかしたら、今度の作品は面白いかも」って気持ちを捨てきれないものなのである。

私も作者の作品は卒業だ…と思っていたのに『ぼっけぇ、きょうてえ』の面白さが忘れられなくて、いまだに追っている次第。

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瞽女の啼く家

ザックリとこんな内容
  • 明治期、岡山。瞽女屋敷に暮らす女達の物語。
  • 盲目の瞽女達は死者の気配を感じとる事が出来る。
  • ある日、すわ子がす「牛女…」という、うわ言を繰り返し病に伏せる。そして…

感想

岩井志麻子を見限らなくて良かったと思う。

今回の作品はけっこう面白かった。最高に…とは言い難いけれど、下品さがグッと押えられて、良い感じでエロスと恐怖がミックスされていた。

ありし日の久世光彦に近いような雰囲気で好みだった。

しかし、この『瞽女の啼く家』は根本がホラーなので話の筋に意味はない。

ただ「恐い」とか「エロい」という雰囲気を楽しむための読み物だと思う。そういう意味では充分に及第点。

得体の知れない「牛女」と瞽女達の物語。陰気で淫靡な「日本」を楽しむなら、もってこいの作品だと思う。

日のささない部屋。湿った日本家屋。田舎の道。藁の匂い……私は実体験として知らないはずなのに、どこか懐かしい世界だった。

悦びの流刑地』を読んだ時は「もう、この人の作品は読まない」と思ったものだけど、見限らなくて良かったなぁ……と思った作品だった。

余談だけれど瞽女について知りたい方は『鋼の女 最後の瞽女・小林ハル』をオススメしたい。『瞽女の啼く家』とは違う、本当の瞽女の姿を知ることが出来る。

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白い木蓮の花の下で
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