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狭小邸宅 新庄耕 集英社

住宅販売会社の新人営業マンとして働く主人公の奮戦記。すばる文学新人賞受賞作。題名に惹かれて手に取った。

読んでいて、とても嫌な気持ちにさせられる作品だった。

……と言うのも、私は独身時代にハウスメーカーで数年間働いていた経験がある。

主人公と違って設計部だったけれど、営業マンの大変さは傍で見ていて辛くなるほどだった。体育会系のノリと言うのだろうか。この作品はそのあたりの描写がとてもリアルだ。

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狭小邸宅

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学歴も経験も関係ない。すべての評価はどれだけ家を売ったかだけ。大学を卒業して松尾が入社したのは不動産会社。

そこは、きついノルマとプレッシャー、過酷な歩合給、挨拶がわりの暴力が日常の世界だった…。物件案内のアポも取れず、当然家なんかちっとも売れない。ついに上司に「辞めてしまえ」と通告される。

松尾の葛藤する姿が共感を呼んだ話題の青春小説。

アマゾンより引用

感想

今でもこの作品に登場するようなブラック企業はあると思う。かつて私が働いていた会社は大手のハウスメーカーだったけれど、営業マンの厳しさはかなりの物だった。

「コイツ、この物件で契約取れなかったらヤバイから、悪いけどプレゼン図面はいつもより気合入れて作ってやってくれないかな?」なんて頼まれるたびに、こちらもハラハラしたものだ。

お仕事小説と言うか、知識本として読むには良いと思う。

作品の中に描かれている事が全てとは言わないけれど「こういう世界もあるんだなぁ」程度に読むのなら、興味深いと思う。ただ、物語を楽しむための小説としては、かなり弱い。

物語力が低いのだ。

面白いのは「内幕暴露」の要素であって、ストーリーは大したことがないし、主人公の成長小説としての要素も低い。

新人賞の受賞作と言うよりも、むしろ何作か書いた作家さんの中堅作品ってノリ。若さとか勢いの感じられない作品だった。

お仕事小説の類が好きなら、そこそこ楽しめると思うけれど、小説としては未熟な作品だと思う。新庄耕の次の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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