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Masato 岩城けい 集英社

ちょっと爽やかな小説を読みたい気分だったので手にとってみた。

作品に対して前知識は無かったのだけど、表紙が爽やかだったのでパラ見したところ主人公が少年だったので「爽やかな成長小説かな?」と予想。

作者り岩城けいについてはよく知らないくて候補にあがっていたような(実際『さようなら、オレンジ』が芥川賞候補になっている)と言う程度。

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Masato

真人は、父親の転勤にともない、家族全員で日本からオーストラリアに移り住むことになった。

現地の公立小学校の5年生に転入した真人だったが、英語が理解できず、クラスメイトが何を話しているのか、ほとんどわからない。

いじめっ子のエイダンと何度もケンカをしては校長室に呼ばれ、英語で弁解できず鬱々とした日々が続く。

そんなある日、人気者のジェイクにサッカークラブに誘われた真人は、自分の居場所を見つける。
一方、真人の母親は、異文化圏でのコミュニケーションの難しさに悩み苦しんでいた――。

アマゾンより引用

感想

予想した通りの成長小説だった。物語の舞台はオーストラリア。主人公は父親がオーストラリアに赴任したため、現地の公立小学校の5年生に転入したのだけど、言葉がよく話せないために楽しくない毎日を送っているところから物語がはじまる。

私は日本以外のところで暮らした事がないので、海外で暮らす日本人の子ども達のことはよく知らないので、何もかもが新鮮で面白かった。

主人公は最初、言葉や文化の壁に苦しめられるのだけど、吃驚するのは作品が終わる頃には「日本語より英語の方がすんなり入ってくる」と言う状態になっている。

そういう経験をしたことのない人間からすると「子どもはすぐに喋れるようになるって言うけど本当何だなぁ」と感心してしまった。

そして、主人公とは対照的にいつまでたってもオーストラリアに馴染めない母親の描写が面白かった。これもまた「海外赴任って性に合わない人は地獄だと聞いていたけど本当何だなぁ」と感心した。

話の肝は主人公がオーストラリアの子ども達と馴染んで独り立ちしていくところにある。

決して順風満帆に進んでいった訳ではなくて、四苦八苦しながらも心を通わせる友達が出来ていく過程に胸が熱くなってしまった。

そして主人公は年齢的にも反抗期に突入するお年頃なのだけど、ラストでちゃんとそれも乗り越えていくところが良かった。

コカ・コーラのような爽やかな作品だと思う。

面白かったけれど、どちらかと言うと若者向きの作品かな……と思う。一応、大人枠だけど大人よりも中学生以上の子どもに読んでもらいたいように思った。

父親や母親の描写はあるにはあるけれど、アッサリし過ぎと言うかテンプレ的な印象を受けた。主人公は子どもなのでそれで良いとは思うものの、魅力的な大人が登場しないのは残念な感じ。子どもの世界の中だけで話が進んでしまった気がする。

作品としては多少物足りなさはあるものの「外国で暮らしたことのない人」なら、色々と面白く読めるのではないかと思う。

作者の岩城けいはオーストラリア在住との事。芥川賞候補になった『さようなら、オレンジ』もオーストラリアが舞台とのことなので、是非読んでみたいと思った。

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白い木蓮の花の下で
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