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「来年の目標は何ですか?」と聞かれて。

「来年の目標は何ですか?」と聞かれて即答できる人いるけれど、そうでない人も多いと思う。

昨年末、パート先で利用者のお子さんから「白蓮さんって、ここに来て1年ですよね。この1年はどんな1年でしたか? 来年の目標ってありますか?」と聞かれた。

質問してきたお子さんはA君と呼ばれている支援学校に通う中学2年生の男の子。障害の度合いは重くて生活の全てにおいて介助が必要だけど、知的障害はない。聡明なお子さんで周囲のことをよく見渡している。

私は彼の質問に対して真面目に答えなければならないと感じて、こう答えた。

「この1年は本当に楽しかったよ。ここの人達は優しい人ばかりだからね。2階でやっている事務的なところは役に立てたと思うけど、フロアにはたまにしか降りてこないから、まだまだ駄目。足を引っ張りことばかりで、勉強しなきゃいけないことが多過ぎるわ」

するとA君は「じゃあ、白蓮さんの目標は、フロアでテキパキは働ける人になる…ってことでねす」と言った。

A君は本当に頭が良くて人の心も分かる子だ毎回、感心ざせられる。「A君の来年の目標は何なの?」と聞くと「生徒会長なりたいと思っています」とのこと。

生徒会長か…A君は周囲をしっかり見ることが出来るし、向いてると思うよ」と言ったらA君は「ぼくは動けないけど、目も耳も口も頭もありますからね」と恥ずかしそうに言った。

私は一般的に言うと真面目に生きているタイプの人間だと思っているけど、実のところ日々の生活でいっぱいいっぱいで「家族が滞りなく暮らしていければそれでいいや」くらいに思っていて、志なんて持っていない。

それだけにA君が眩しく思えたし、A君が生徒会長になれるといいな…と心から思った。もちろん私も頑張りたいし、大人として恥ずかしくないように頑張らなきゃな…と決意した。

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